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・・美術館バックヤードツアー・・ |
2月3日(金) |
年に一度の美術館バックヤードツアー。
今回は「すみだ北斎美術館」設計は妹島 和世氏。 申込みが殺到し、あっという間に定員に達しました。
妹島建築設計事務所より設計担当の方を迎え、見学前にスクリーンモニターを使っての解説をしていただきました。
妹島作品といえば、「金沢21世紀美術館」や「トレド美術館ガラスパビリオン」のように低層や透明ガラスのイメージがあるけど、ここでは施主である墨田区からの要望「積層で外壁は不透明」を実現するために新たな試みも多かったとか。 |
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北斎の絵の特長に合わせ、外壁は街がたくさん映り込むのを予定したアルミパネル。しかし周辺への配慮の為に映り込みが当初予定より少なく、北面のみ反射率が高いパネルになっている。これは反射率の違うサンプルパネルをものすごい数作って、映り込み実験し、時間をかけて検討したとのことで、なんとも羨ましい。そしてこの建物の為に作った模型は、縮尺=1/200からはじめて最終的には縮尺=1/20まで、総数数百個!さすが!!
実際の建物は写真で見るよりずっと小さくてビックリした。今回は周囲に開くことはできない代わりに、上に向かって開き、また建物中に路地が入り込んでいて、周囲から通り抜けられるようになっている(右上写真)この路地がなんとも魅力的でした。
次回の美術館バックヤードツアーの候補はまだ決まっていませんが、またこの時期に開催予定です。(神奈川県建築士会のホームページでお知らせします) |
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・・古民家の温熱環境調査・・ |
2月8日(水) |
川崎市にある日本民家園にて、建築士会環境部会が主催の温熱環境調査に参加しました。古民家の内外各部の温熱環境を実測したのですが、断熱などまるで施工されていない時代の建物だもの、その結果は予想通り...直射日光のあたる部分、暗い北側、大差の数値がはじき出されます。しかし今回の測定で一番勉強になったのは、各機器に大きな誤差があったこと!!同じように表面温度、気温、湿度を測ったのに、中には10℃も違う機器があり、びっくり! |
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主催者からは今回の調査で機器に個体差があることを知って欲しいとの目的もあったとか。それなら、高価な機器なら信憑性があるの?疑問が残りました。
囲炉裏体験ではかなり近づかないと暖かくなく、放射はするけど輻射はしないってことなのね。囲炉裏上、1mちょっとの高さに木枠が組まれムシロが敷かれていたのは見慣れない光景でした。外出で濡れた身の回り品を乾かすための棚、合理的です。江戸時代前なので木綿はまだなく、当然、布団などもなく、就寝時は木の箱に藁を入れ、その中に潜って寝たんだとか。カワヤも外だし・・何とも寒そうな・・・人生50年と言われていたわけですね・・・ |
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・・キッチンは台所・・ |
2月15日(水) |
出版社の依頼でリフォーム記事に載せる事例の写真が必要になり、「東王禅寺M邸」のお施主さんに急なお願いをして写真撮影をさせていただきました。 久しぶりにお会いしたMさんはお変わりなく、元気に向かい入れてくださって、リフォーム後の様子などお聞きしながらあちこちパチリ。
その話の中で、Mさんがとても便利でやって良かった〜と言っていただいたのが、キッチンの可動式延長カウンター。 |
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そういえば、「金沢文庫S邸」でも同じように、竣工後しばらくしてから同じ感想をいただいたなあ。
「調理の時は食材やお皿を置く場所が欲しいんだけど、使わない時はコンパクトに」がその時のリクエストだった。 |
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カウンターがあると、ついつい物を置いてしまいがち。それを退かしながら使うのは面倒。その点、可動式延長カウンターは臨時であるが故、普段は物置にはならず、パタンと延ばせばすぐに使える。当たり前だけど、この便利な『台』がストレスフリーなようです。
やっぱりキッチンは『台』ある所でないと〜なのですね。 |
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