鈴木アトリエ
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つれづれ日記

2011/03月

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8日 わずか1ヶ月で地鎮祭 / 16日 シルクハットの家、完了検査 /
 20日 大船S邸見学会 / 24日 大地震の影響 / 26日 建築知識の学校 /
 28日 東北関東沖大地震 / 30日 10年経った学芸大の家の近況
・・ わずか1ヶ月で地鎮祭 ・・ 03月08日(火)
きっかけはどこかの不動産屋の下請設計者が書いた、坪50万円で30坪=1500万で出来るという総2階建てのプランで打ち合わせを始めていたMさん。これがあまりにもつまらなくて、こんな住宅作るのなら辞めた方が良い!と 思わずこちらから提案させてもらったのがはじまり。

そもそも坪50万で出来るはずの無いむちゃくちゃな代物で、打ち合わせも大してしていないのに契約を迫る業者。
詳細は現場監理中に決めるらしい。
地鎮祭
詳細が決まっていないのに、先にお金を支払うという不思議な契約。こりゃ現場が始まったら、カタログから好きなもの選ばせて、結局はどんどん工事金額が高くなるという、こうした業者がよく使う方法である。

とはいえ、7月末までに完成したいと言う事情があるとはいえ、急ピッチです。えいや!で集中的に打ち合わせをして同時に見積。確認申請も同時に進めて、ようやく着工しようかと思っていた所に大震災。工事は10日間遅れてスタート。間に合うか?というシビアな状況です。

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・・ シルクハットの家、完了検査 ・・ 03月16日(水)
移動用バイクのガソリンがなくなりつつなるのを心配するも、長蛇の列で並んでいる状態を見るたびに諦め、こりゃ早朝から並ばないと給油は無理だな。と心中不安な毎日。
大震災被害地にガソリンが送られているのかと思いきや、精油工場が稼働していないとは知らなかった。もっぱら人は環境にすぐ順応するので、信号待ちではエンジンを切ってアイドリングストップをおこなうし、加速はスローで、省エネ走行。そんな生活が身につき始めたこの頃です。 そもそもこんな暮らしも良いんじゃないの?と想いつつ「シルクハットの家」センター北U邸の現場に向かう。
センター北U邸
完了検査は今回フラット35Sの適合証明検査もあるので、はじめての体験。 これが完了するとエコポイントで30万円分、がもらえるというおまけ付き。 お施主さんはこの費用を外構工事につぎ込む予定。 検査員との会話はどちらかというと「贅沢な仕事してるねえ、無垢材でしょこれ?」なんて、普段建売のような検査ばかりしているようでよっぽど普通の家作りが珍しいようです。よけいな世間話ばかりして、検査も終了です。

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・・ 大船S邸 見学会 ・・ 03月20日(日)
天気に恵まれて、さわやかな陽気の日曜日、9組の家族が参加してくれました。

S邸の概要は(→HP)の通りですが、この住宅のテーマを簡単な一言で言えば「運動性」かもしれません。
家族で大分まで出向き、2年掛かりで植林や抜倒を経験しての家作り、自分たちの目で産地を確認し、木を倒し、製材を見て、材木になるまでの過程を知るといった思い入れのある構造材料を使っての作りました。したがって架構は根太天井(梁や床板をそのまま1階の天井に見せる)を中心に材料を隠さないように真壁で設計しました。

大船S邸見学会
一方、奥様の方は「かぞくの時間」というスペシャルな家事本を実践している模様。キッチンとリビングの関係、収納の量、そして家族図書館という要望など、ある意味、家事の運動性を実践した設計といえます。 まずは竣工ページが完成するのをしばしお待ちください。 大船S邸見学会

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・・ 大地震の影響 ・・ 03月24日(木)
あれから2週間。復興という明るいニュースと平行して、関東ではガソリン不足に続き、
原子力発電所の事故、放射能漏れ、野菜の出荷停止、水の汚染?など次々と心配事が増えている日々。
確かにトイレットペーパーはスーパーに無いし、米も少ない。
現場では、ベニヤがまったくなく、機器類も出荷の予定なし。
と、なんだか、経済活動が停まってしまっている!
でも、この原因、半分はマスコミの報道の影響じゃない?

ACの広告を見飽きた私、この放送自体が税金だよなと思うと、1日2億円と言われるコマーシャル枠のほとんどが、企業が自粛してしまったため、民放局を助けているのは結局政府かい? それなのに、風評被害を作って、煽っているのも民放局?
ともあれ、現場はようやく動き始めた。

1週目はガソリンが消えたため、現場にも行けない職人。重機が動かない。
2週目は計画停電で、大工の丸鋸が使えない。
工場が動かず、メーカーの 出荷日程は回答なし。
ようやく今週になって、工事が再開したりと少しづつ状況が見えてきて動きが出てきました。


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・・ 建築知識の学校 ・・ 03月26日(土)
建築知識の学校2回目の最終日。
今回の生徒さんたちは私より年上もいらっしゃる模様。
午前中の増田先生による「添削チェック」によって皆さんの実力を見つつ、
午後の抗議を担当した。
なんだか緊張してあまりスムーズにしゃべれなかった。やはり私は、レスポンス無きところで、勝手に振る舞えるほど肝が据わっていないのかもしれない。


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・・ 東北関東沖大地震  ・・ 03月28日(月)
大地震から2週間以上経ちました。
東北・関東地区の大地震で被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。一刻も早く平穏な生活が戻ってきますように願うばかりです。

ここ横浜も例外なく経験した事のない大きな揺れに鈴木アトリエのある建物には大きなヒビが入り、室内はモノが散乱しましたが、全員無事でした!
命のある有り難さを本当に深く感じました。
地震直後
自宅では固定していなかった家具は見事に倒れて部屋の中が凄い事に・・
しかし扉がなくても固定していた家具からはほとんど何も落ちずそのままでした。
固定の有無だけでこんなに明暗が分かれるとはビックリしました。

大地震の2日後、私達は名古屋市栄にある「ランの館」で大地震被災者のためのチェリティーコンサートをやらせていただきました。名古屋のランの館からは時々演奏に呼んでいただいていて、今回はもともとホワイトデーコンサートとして演奏する予定でした。
しかし大地震が起こり、急遽チャリティライブに切り替えられないでしょうかとのこちらからの我がままな提案に主催の「ランの館」が快く迅速に対応して下さって、地震の被災者を励ますチャリティーライブに変更、地元新聞でも呼びかけて下さいました。
当日に集まった義援金は65,405円。この大切な義援金は「ランの館」から社会福祉法人中央共同募金会(中日新聞社会事業団より変更)を通じて被災された方のために送金されました。
地震直後
「今回はてっきり中止になると思ったよ」とライブ後、たくさん声をかけてもらいました。
ライブを中止せずに少しでも被災された方の役に立てたことはとても感謝しています。
こんな時こそ、人の心の暖かさに触れられると力が湧いて来るものです。
私達もたくさんの人のサポートのもとで今回のチャリティーライブが出来、集まって下さったお客さんにもとても励まされ、パワーをもらって横浜に帰って来られました。
しかし、今回の大地震の被害は誰も想像できなかったほどの大きさです・・・・

それでも復興はできると信じています。
被災された方が1日も早く暖かい部屋でゆっくり休める日が訪れますように祈るばかりです。

下記で2時間ほど行った演奏のダイジェストが観られます。


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・・ 10年経った学芸大の家の近況 ・・ 03月30日(日)
そろそろ手を入れる必要もあるとの事で、工務店さんが行くのに便乗して「学芸大の家」に伺いました。

2匹の猫がお出迎え。なんと!すべての障子ふすま戸がバリバリに爪研ぎの犠牲になっておりました。 これは全部張り替えることにしましたが、またきっと爪研ぎになるに違いありません。こればかりは防ぎようがないですね。 キッチンのタイルは思いのほか、汚れてはいませんでした。コンロはだいぶくたびれておりましたが、タイルは意外に平気ですね。浴室のヒバ材もこんな感じ(下写真)大丈夫ですね。換気を常に行っているそうです。室内の漆喰の壁はほとんど無傷でした。この当時、お金を掛けて、柱はすべて4寸角以上、天井の野地板も30mm以上、ラスボード+下塗り+中塗り+漆喰という高級仕様で施工したのが幸いしたか?ひび割れは全くないのです。ビックリしましたね。
2階の洗濯干場は室内干し用として作りましたが、周囲の材が水分を吸ってくれるためなのか、ほとんど扇風機もまわさずとも乾燥するそうです。

一通り視て、手を入れる程の傷みはまったくなく、とりあえず梁の上の埃やガラスを拭くなどのプロの掃除屋さんを入れてリフレッシュする事になりました。

学芸大の家

学芸大の家
今回、竣工10年を迎えた家なのに修理を要する傷みがほとんど見られなかったことには大変驚きました。お施主さん自身で手を入れてメンテナンスされたのか伺うと、10年の間、何もしていないとのこと。この住宅は材にこだわり、構造材も通常よりも太く、仕上にも時間をかけました。要望に対してきちんとお金を掛けた分、フリーメンテナンスになったということでしょう。

あれもこれも欲しいけど予算がない、時間もない、でもメンテナンスはフリーで・・このご要望は魔法じゃないと叶えられません。竣工してからしっかりお金を掛けて定期メンテナンスをしない限り、その無理は家の傷みとなってすぐに現れます・・・今までの経験からのホンネ感想です。
ガスコンロ前のタイルの傷みはなし 浴室の板張りの傷みはなし 漆喰の割れ等もほとんどなし 書斎より
10年前よく使っていた300角。コンロ前に貼ったこのタイルの傷みはなし。 浴室の板張りの傷みもなく綺麗でした。 大地震があったというのに漆喰の割れはほとんどなし 書斎より階段ホールを見る
梁の上のお猫くん 居間 ガスコンロ前のタイルの傷みはなし
梁の上は全てお猫くん専用廊下です 一通り視て傷みがない事を確認 奥は室内干しスペース

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