鈴木アトリエ
トップにもどる

・・・・・Suzuki Atelier・・・・・

麦

つれづれ日記

2014/6月

  <<「つれづれ日記」目次に戻る <<



uri
私達が考える
家づくり

works

about us
アトリエ地図
アトリエ案内

16日 「人生最後だから好きなようにする!」金沢文庫S邸・・ / 18日 町田の家
19日 「羽沢H邸」半年後 / 20日 つきみ野H邸 / 23日 Nさんの仕事
24日 大学施設がもうすぐ完成 / 25日 「北浦和SU邸」定例宴会
26日 オリジナルポストを製作 / 27日 「日野の家」中庭がなくなる?!

・・「人生最後だから好きなようにする!」金沢文庫S邸 ・・ 6月16日(月)
キッチン
 「金沢文庫S邸」が完成しました。
子どもが巣立ち、大切な夫にも先立たれ、一人になったSさんは、長年暮らした家と土地を売って、駅近くの利便の良いマンションに移リ住もうと思っていました。 しかし「土地は子供たち家族に引き継いでもらいたい」という亡き夫の言葉を思い出し、 この家にとどまることに。
けれども、老朽化し増築を繰り返しておかしなことになっている今の住まいを気休めにリフォームして住むことには不満があったSさんは、思い切って建替えをすることを決意! 老後のためのお一人様暮らしの住まいを新築することにしました。そこで大手ハウスメーカーを検討しましたが、ちょっとしたこだわりや 細かな内容を具体的に打ち合わせると次第にそれがメーカーでは対応してもらえないことを知り、設計事務所にたどり着いたそうです。

だからこの家はSさんのこだわりが詰まっています。
コンセプトは「人生最後だから好きなようにする!」
ただそれが完成に至るまでは紆余曲折、何度も打合せを重ねました。

上の青いキッチンカウンターもSさんこだわりの1つ。
必要な時だけカウンターの両側を延長できる仕掛けになっています。

他にも色々ありますが、たとえばこれ、洗面所の床。
TVで垣間見た某カリスマ主婦のキッチンの床のようなタイルの模様張りをしたいとSさん。その模様張りははっきり覚えていないというので、某カリスマ主婦の本やWebで情報収集をしました。SさんがTVで見たというブルー系パターンを4種類作り、見てもらいました。
しかし、そのとき同席されたSさんのお友達の
「明るい色合いがいいよ、黄色が良いんじゃないの?」
とのツルの一声で、イエロー系パターンも作ることになりました。(笑)

もう一度、A〜Hの8パターンを平面図に落とし込んだ図を作成。こちらとしても、経験のない色合わせに興味が湧いて気分が乗り、平面だけじゃイメージがわかないかもしれないと、洗面所の内観スケッチも描き、再び、Sさんと打合せ。
黄青パターン
青青パターン
青パターンスケッチ
結果は、下写真です。タイルは使い勝手からPタイルになりました。
さて、どの模様になったか判りますか?
上のスケッチから、壁の仕様も決まりました。
黄パターンスケッチ
同様に他にも「人生最後だから好きなようにする!」Sさんのこだわりが
盛り沢山の住まい、「金沢文庫S邸」完成ページをお楽しみに〜。
WCスケッチ WC



↑ このページのトップに戻る



・・ 町田の家 ・・ 6月18日(水)
外観
「町田の家」が完成しました。
外部からは様子が窺い知れない、窓も少ないシャープな屋根型。
ダークブラウンの平葺仕上です。

お客様も家づくりを相当楽しんで、色々と細かいところまでこだわりました。

室外機、樋の、換気扇など、油断すると外壁面に煩雑に現れる蓋や配管類を見えないよう徹底的に考えました。 気を使って設計しただけあって出来上がって見ると外観がカチッと美しくみえるものです。

駐車場の屋根は、当初の設計仕様から部材を木造に変えてコストをおさえて完成しました。この駐車場の架構ができ、家の外観がより良くなったと思います。
キッチン この家は、アプローチ:勝手口のような入口を入ると目の前にパティオが現れます。外観からはこのパティオの様子はまるでわからないので、訪れた人は一瞬その空間に戸惑う事でしょう。

そして玄関からスキップして各階へ。キッチン廻りは家事動線を徹底的に検討して、バックヤードを相当な面積で確保しました。

後日またHPにて紹介します。



↑ このページのトップに戻る



・・ 「羽沢H邸」半年後 ・・ 6月19日(木)
羽沢H邸 階段
 先月の初め、新しい家に引越されて半年が経った「羽沢H邸」のお施主さんより「ようやく荷物が片づきましたので・・」と連絡を頂きました。
点検がてら様子を伺いに・・・・いやはや荷物が少ない!
「いや、、この家に合うようにだいぶ捨てたんです」とのこと。このシンプルさが気に入られているそうです。家がモノに溢れないということと、くつろぎが一致した好例かもしれません。

開放的な浴室にもすっかり慣れたとのこと。
これから外部の木塀などを塗装したいと相談をうけました。一般的には家のメンテナンスは大変だからなるべくしたくないという意見が大半、でも手をかけただけ分だけ愛着も沸き、より大切にしようと思えるようになり、それが楽しみに変わる方も少なくありません。なにより家の状態を把握できて安心ですから。

庭の完成は植物の成長に1年は掛かるかも。楽しみですね。
私たちも楽しみです!また伺います。
羽沢H邸 ダイニング
羽沢H邸 風呂
羽沢H邸 エントランス



↑ このページのトップに戻る



・・ つきみ野 H邸 ・・ 6月20日(木)
つきみ野H邸 アプローチ
 先日、見学会をさせて頂いた「つきみ野H邸」
なんといっても、塀をつくらないアプローチ空間が来客を驚かせます。
建替え前は敷地と道路の境には擁壁がそびえ立ち、脇の階段を上って家に入っていました。建替え後はその擁壁を取り払って緩い枕木の階段のアプローチに変え、庭の一部として季節の植物を眺めながら玄関へ向うわけですから、まるで様子が変わりました。植物が育てば素敵なアプローチになるでしょう。でも、この形状に合わせた手摺をこれから考えねばです。

玄関は片持ち梁でつくった跳ね出しの床。ドアを開けると4畳半の土間。その土間は大谷石です。土間の向こう側はキッチンですからまるでカフェ?のような風景。大きな縁側、大きな庇、大きな窓は両開きの木製建具。
なにかと贅沢な作りになりました。

後日またHPにて紹介します。
つきみ野H邸 キッチン
つきみ野H邸 玄関 つきみ野H邸 玄関土間
つきみ野H邸 吹抜け
つきみ野H邸 2F



↑ このページのトップに戻る



・・ Nさんの仕事 ・・ 6月23日(月)
 「日吉W邸」でつくった下駄箱がかなりの評判で、私たちの設計実作例としてお客さんを連れて行くと、ほとんどの方から同じ扉を家のどこかで使いたい!とお願いされます。

それは建具屋Nさん力作の組子扉。組子とは建具屋の高度な伝統技術で、最近ではその伝承者もかなり少なくなっているそうです。

これがその建具。釘などの金物を使わず、薄い杉板を繊細に曲げて組み付けて製作します。見た目も美しく、通気機能も持つ扉になるんです。

金沢文庫S邸 食器棚
金沢文庫S邸」でもこの建具の依頼をいただき、こんな風になりました。
和室のTV台とキッチンカウンターの背面食器棚の扉です。
金沢文庫S邸 TV棚
金沢文庫S邸 食器棚



↑ このページのトップに戻る



・・ 大学施設がもうすぐ完成 ・・ 6月24日(火)
 今年一月からの着工、通常の住宅工事と同じ期間なのにこれほど大きな建築が完成するというのは、ゼネコンの所長の工事管理能力はほんとうに凄いと思います。
こちらは毎週定例と詳細な設計打ち合わせを続け、ようやく出来上がってくると、またまたそれだけ悩みも増え、微調整、修正、解決策を繰り返してきました。

 さて細長い建物の真ん中に置かれるテラスの作り方。
かなりのローコストゆえ、あまり豪華なものはできない中、私の思いつき?で京都清水寺の舞台の造りと同じ構造でテラスを設計したのですが、張り出した根太がどうも目に痛い。そこでデッキ材で目隠しを付けることにしました。
その調整を所長と相談中の1カット。
大学施設 外観 大学施設 舞台



↑ このページのトップに戻る



・・ 「北浦和SU邸」定例宴会 ・・ 6月25日(水)
 「北浦和SU邸」ではお客様の計らいで、地酒とご馳走でほぼ半日ずーっと飲むというイベントが毎年の恒例になっております。実は昨年私が忙しく日程を今年にしてもらったのですが、いつもお元気だった同居のお母様が年始早々に他界され、気持ちも寂しくなった「北浦和SU邸」でしたが、だいぶ落ち着いたとのことで伺ってきました。 北浦和SU邸 ムーミン時計
 家の中は相変わらずモノがない!
来るほとんどの人が口にする「モデルルームみたい!」との言葉。
私もつい言ってしまいました。ほんとうにスマートな暮らしぶりなんです。
なぜ?それが可能なのか?
掃除も好きで、なんでも徹底してやる奥様、こりゃ本でも執筆すれば美人カリスマ主婦としてブレイクするかもしれません。

  さて、宴会はいつものように、飲み過ぎで後半の記憶がないくらい。いつ撮ったか覚えていないのですが、こんな状態に。左から工務店のYさん、私、S夫妻。
あ、ちなみに発売されすぐに完売になった話題のムーミン時計は奥様の勤務先が製造元。表示板に映し出されるムーミンの絵柄が季節や時間、温度などによって次々と変化します。入手困難だったのを取り置きしていただいちゃいました。
北浦和SU邸 ダイニング 北浦和SU邸 集合写真



↑ このページのトップに戻る



・・ オリジナルポストを製作 ・・ 6月26日(木)
post
 以前より市販のアルミなどのポストが値段が高い割に今ひとつだと思っていたのです。そこで試しに作ってみました。

雨にも風にも負けないようにステンレス支柱のガルバ鋼板屋根付き自立型ポストです。木部は船の甲板にも使われる水に強いチーク材です。
工務店の監督がとても器用で、ポストの幕板に表札文字を掘ってくれるというので、せっかくなので文字もオリジナルで作ることにしました。

最初の案は上段のもの。ちょっと「東」が蛸っぽいかも・・と、中段の文字に修正して工務店へFAX。。するとまもなく「細くて掘れませ〜ん!!」とFAX返しが・・。仕方なく、どのくらいの太さなら掘れるの??と聞いて修正し、再びFAX送信。今度はFAX返しはなし。ほっ!

そして出来上がったポスト。高さのない薄型箱で、パカッと上蓋が開き、中身が一目瞭然になる構造です。初めは郵便屋さんがポストと気付いてくれなかったとか。。文字形状は「これ、どうしたの?」しばしば聞かれるそうです。
post post
post
post



↑ このページのトップに戻る



・・ 「日野の家」中庭がなくなる?! ・・ 6月27日(金)
 「日野の家」は趣味の車とバイクを格納するために変わった構造になっています。もともと間口がそれほど広くない敷地。短辺方向の壁量を筋交いで確保していくと、とても邪魔なので、T型のコンクリートの壁柱を連続させて、木造の建物全体を支えています。そんな日野の家のお客様から久しぶりの電話。「もう一台車いれたいのだが、なんとかなる?」とのこと。ちょっと寄ってきました。

玄関には懐かしい犬の足洗い場(使用時に引戸を開けます)と通気のガラリ網戸。
そういえば、ここも設計に苦労したなぁ〜などとつぶやきながら家の中に。
家の半分車庫ですからRCの壁が連なる向こう側には大きなSUVとバイク、そして小さいけれど趣のある中庭。リビングから見える向こう側のガレージ、中庭の樹木もだいぶ大きくなりました。
小さいけれどちょっと趣のある場所なんですが、ここにオープンカーを格納したいとか。うーんそうなると中庭をつぶさないと無理ですねえ!とアドバイス。
奥様は大反対。さてどうなるか。

しばらく考えてもらうことになりました。
玄関ガラリ戸 玄関ポーチの犬足洗い
玄関ドアの内側に取付けたガラリ網戸 グレーの小さな引戸を開けると犬足洗い場
あら?新しい家族が・・ 小さいけど趣きある中庭
かわいい家族が増えてました この中庭がなくなるかも?!


↑ このページのトップに戻る




<<「つれづれ日記」目次に戻る<<