・・ 全面改修のリフォームはほとんど丸裸・・
国立M邸 |
04月21日(木) |
国立で行っている築50年の大きな住宅のリフォームは、内装のお化粧替えにとどまらず、耐震改修までをきちんと申請をして工事を行うため、かなり大掛かりなものとなっています。昔の基礎は無筋ですから、新しく内側に基礎を造らなければなりませんし、シロアリに喰われている柱を取り替えたり、昔の間違った筋交いの付け方(柱を削ってはめている)をやり直したり、床面剛性を確保するための火打をきちんと付けたりと、まあ、とても作業が多いのです。写真を見てもお分かりの通り、内部は丸裸状態になります。
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「ここまでするなら、新築にした方が良いんじゃない?」と思うかもしれません。
実際には全て壊して造り替えるともっと費用が掛かりますので、その判断は微妙です。
お施主さん家族、とりわけ高齢の方は既存建物を造った方への気持ちや愛情もあり、子世帯とは気持ちの温度差がある事も多く、 すっきり新築に建て替える訳にはいかない場合も少なくありません。そんな時、既存建物をこれから新築と同様の年数持たせて行くために骨(軸組)まで見えるように分解して、柱梁を組み直すのはある意味エコかもしれませんね。
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間取りを変えるために柱の位置を変え、梁を架け替え、補強をしていく事で増築や変更に対して容易に対応できる。このへんが古来からの在来木造工法の素晴らしい点です。
洋小屋、ログハウス、ツーバイフォーは将来間取り変更できないというのが特徴ですから、、、それらの住宅は次の世代で間取りのリフォームができません。
これから家を造る方はその辺をよく考えて工法を一度検討される事をお勧めしたいと思います。 |
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