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つれづれ日記

2014/1月

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4日 今年もよろしくお願い致します!・・ / 9日 「給田のリフォーム」引渡し
11日 「戸部S邸」見学会・・/ 13日 「宮崎台の家」1年点検・・
20日 NHKラジオに出演します・・/ 21日 こっち見て!・・
23日 大学施設の着工〜いよいよ始まりました・・
26日 「国立M邸リフォーム」その後・・/ 29日 「北千住S邸」1年点検・・

・・ 今年もよろしくお願い致します! ・・ 1月4日(土)
 昨年末に出版した本「片づけの解剖図鑑」、売れ行きが好調なのは嬉しい限りなのですが その本の中のコラムで「実際の私の家は全く片づいていない」と書いており、おいおい、著者の家が片づいてないのにそれで良いの?、それ自体どうなの?とちょっと気になっていたので、年末に部屋の掃除を10数年ぶりにおこないました。

いままでモノに溢れてグダグダになっていた部屋を本に書いた通り、部屋の半分をクロゼット化して、天井まで使い切れるようにレイアウトを変え、部屋の半分を何も置かなくても良いようにしてみました。なかなか良い出来である。 部屋もきれいになったところで、時間切れ。猫の麦には格好の遊び場が出来たと思ったらしく、早速、高い棚にのぼって探索の末、脚を踏み外し、宙ぶらりんになって脚の指を痛める始末でしたが・・・

もうすぐ長い休みを終え、スタッフも事務所に戻ってきます。
さて、頑張らねば!
今年もよろしくおねがいいたします!!


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・・ 「給田のリフォーム」引渡し ・・ 1月9日(木)
 昨年末の末に「給田のリフォーム」の引渡しをおこないました。
外構は新年に行う予定なので、もう少し工事が続きます。

鈴木アトリエHPの「東王禅寺M邸」をご覧になり、同じように間取りを大きく変えたリフォームを希望されたお施主さん。家を巣立ったお子さんたちも打合せごとに同席されて案を重ね、新しい家への夢が広がりました。そして、北側にまとまっている水廻りを、使い勝手と生活環境の改善を考えて南側に移動する案にまとまりかけましたが・・・・
他界されたご主人が自ら図面を引いて29年前に造った家、愛着もひとしお。お施主さんは新しい家へ期待と家への愛着の想いとの狭間で葛藤されていました。

最終的には間取りはほとんど変えず、ダイニングキッチンと水廻りと外装のリフォームとなりました。キッチンの配置も変えず、限られた中でのリフォーム、どう雰囲気アップを計るか・・・

キッチンのステンレス壁など暗く冷たい雰囲気の内装を一変し、暖かみのある天然無垢板と漆喰塗りの仕上に。汚れの心配のある箇所は漆喰に色を合わせたキッチンパネル。キッチン家具も内装に合わせて表は杉無垢材、中は水拭きできる合板で製作。
間取りに変化はないけど、雰囲気はかなり変わったと思います。お施主さんの背丈を考えた収納で作業機能もアップするはずです。
ダイニングキッチン
改装後
北側の水廻りも寒々しい雰囲気でした。
細かく間仕切られ、床に段差があり、収納量も足りていない状態。

そこで高齢になってからのことも考えて、洗面・トイレをワンルームにしてバスルームとつながるように。改装前にトイレだった場所に洗濯機を設置。ドアを吊り戸にしたので床にレールもなくバリアフリー床になりました。収納は天井までの棚をキッチンと同材、杉無垢板で製作しました。洗面シンクは理科実験流しを採用。シンクの底が平らで深さもあるので多用途に使えます。
ダイニングキッチン
改装後
引渡し後は、お施主さん家族で床と家具のワックス塗り。私たちも塗り方を教えつつ、一緒にワックス塗り・・楽しくわいわいと、あっという間に作業終了。
お施主さんから「ワックス掛けで新しい家に愛着が湧いた」と言っていただきました。
改装後
これから外にテラスができます。


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・・ 「戸部S邸」見学会 ・・ 1月11日(土)
 「戸部S邸」が完成しました。
近隣商業地域ゆえに、周辺が高い建物によって囲まれて眺望も期待できない環境。車すら入れない細い路地のような道路ですから、さぞ路地に面して昔ながらの近隣コミュニケーションがあるかというと、そうでもなく、いまや防犯を気にするような状況。したがって路地に面して開かれた住まい造りも難しく、取り組みのキッカケが見つかりにくいケースでした。

お客様はすでに仕事をリタイヤした御夫婦。娘さんもご結婚して家を出たのでこれからの二人暮らしのための家です。

プランは当初、老後を考えて1階をLDK、2階を寝室といったオーソドックスなレイアウトから始まりましたが、次第に階段を緩くしてLDKを2階に。日照も生活空間も2階の方がずっと暮らしが豊かになるとの判断、洗濯を洗面所から切り離して2階に置きました。
1階の空間が少しでも快適になるように、防犯の通風雨戸を考えたり、欄間を設けたり、風通しを配慮したり、明るい玄関にするなど、地味ですが小さな工夫を重ねた丁寧な設計となりました。

見学会には大勢の方にお越しいただき、内覧と説明を。床の仕上げの違いによる床暖房の暖かさの体験もできました。
2F
2F リビング
ロフト
ロフト


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・・ 「宮崎台の家」1年点検 ・・ 1月13日(月)
 ようやく1年点検に来ることができました。
「宮崎台の家」は南側の眺望が絶望的なため、北側の眺望を取り込んだ家です。

設計当時かなり厳しい予算だったのですが、なぜか融資の関係でフラット35Sの省エネ等級4を実現し、床暖房も入れて、コストの掛かるスキップフロア形式にまでしてしまっている。その代わり面積はコンパクト。廊下を一切持たないことで建物は小さくまとまり、深い庇や、屋根付きテラスを設けることができました。

リビングのある2階はワンルームですので空間は広く感じます。お客様お手製の工作は、赤ちゃんが誤って落ちないための保護柵。あと数年で本来の使い方になるのでしょうね。2人目の子供が産まれてたため、大きくなるまで心配な点をいくつか確認して、手直しをすることにしました。

また後日、報告することにします。


宮崎台の家ダイニング
宮崎台の家 宮崎台の家
北側眺望を楽しむ家 和室からのダイニングを介した北側眺望


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・・ NHKラジオに出演します ・・ 1月20日(月)
宮崎台の家
 出版した本「片づけの解剖図鑑」に火がついて、一人歩きをはじめたようです。
TBSテレビの情報番組「王様のブランチ」で幸運にも週間ベスト3位に入ったものですから、気分を良くした出版社は、先週19日の読売新聞の日曜版に広告を出してくれました。

さらに、本日はNHKラジオ第一の「日曜あさいちばん/著者に聞きたい本のツボ」の収録をしてきました。

眺めのよい9階のスタジオ。
挨拶して名刺交換し、座り心地のよい椅子に腰掛けるや否や、それはそれは素敵な声!のアナウンサー野口博康さんからこの本についての質問の嵐。それに答えているうちに、いつの間にか収録されていたという感じ。あっという間の時間でした。
本に書いてある内容をそのまま質問されてもねえ。
そんな旨く答えられませんよ(汗)。どうも、1問1答は苦手な私です。

放送は2月9日(日)朝6時40分からだそうですが、HPを見るとあとで聴けるみたいですね。

「日曜あさいちばん/著者に聞きたい本のツボ」ホームページ
http://www.nhk.or.jp/r-asa/book.html



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・・ こっち見て! ・・ 1月21日(火)
中野O邸
 この玄関、作家さんに製作してもらったステンドグラスが入っているので、そちらに目が奪われてしまいがちですが、個人的には部屋造作に注目してほしいのです。

床は杉のJパネル1枚。
土間から20センチほど持ち上げているので、まるで式台は棚板のよう。

階段はシナ合板とゴムの木でつくった箱階段。
置いただけのなんとも言えないシンプルな感じ。

コンクリートの地下部分に設けられた最低限の設えと限定された素材が
ソリッド感をもたらしており個人的には好きな玄関です。
残念だったのは、手摺が丸型になってしまったこと。
確かに握りやすいですが、この空間には鋳物の金属の細い手摺か、
四角い木の堅木が似合うんだけどなあ。

デザイナーと主婦の戦いは続く(笑)



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・・ 大学施設の着工〜いよいよ始まりました ・・ 1月23日(木)
大学の施設
 昨年から進めていた大学の施設。
用途は半分が倉庫、半分が学生相談室です。
キャンパス内の移転のための一時仮移動先として用意される多目的な箱。

大学の予算計上は軽量鉄骨の倉庫程度であり、かなりのローコストが強いられたので、このところの建設物価上昇を鑑みて鉄骨造やRC造は考えず、当初から木造でいこうと決めていました。

しかし住宅とは違って約1000m2(300坪)の大きな建物。
防火上、法律的に大きな規制が掛かるため、面積を500m2以内ごとに分けて2つの建物が10センチの隙間で寄り添っている分棟形式をとることにしましたが、いかんせん確認申請は難航・・・、1ヶ月も工期を遅らせてしまう結果となりました。

年始に申請が降りて、さあ〜工事!と張り切って根切りを始めたら、センター試験で工事ができず、それが終わったと思ったら、今度は近隣地主から大型トラックの通行は駄目!と無理難題。公共の道路なのに・・仕方がなく中型ダンプに切り替えて工事を進めるも効率が上がらず、またまた工事が遅れております。ゼネコンさんご苦労様です。夏休みまでには完成させないと!いけないので頑張りましょう!


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・・ 「国立M邸リフォーム」その後 ・・ 1月26日(日)
国立M邸
 先代の建てた家の外形をそのまま残しつつ、2世帯で住むために1階を増築し、地下に車庫と玄関を滑り込ます大改造をおこなった「国立M邸」。
当然、スケルトンにして基礎を補強し、筋交いを入れ直し、サッシュもペアガラスに交換するなど新築よりも費用が掛かる工事でした。

 すでに2年が経過し、近くに寄ったので中を拝見してきました。
漆喰と杉で作られた内部空間は時間の経過とともに落ち着いてきていましたが、元気な小学生が二人いますので部屋は生活用品が溢れています(笑)。
元々既存家屋に継ぎ足してつくったリビングですので、ちょっと変わった空間になっておりますが、大きめの空間であるため、散らかりが気にならないように私は思いました。
 2階も以前は3つの部屋に仕切られていた間取りの梁を架け替えて、ワンルームにしたのですが、まだ使い方を決めてないので当分はそのまま。子供たちの遊び場になっていました。

 なんだか住む人に染まってく住まいをみてホッとして帰路につきました。
3階、リビング、キッチン


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・・ 「北千住S邸」1年点検 ・・ 1月29日(水)
 東京の下町には、いまだに密集して家が建ち、火災が起こったらどうなるんだろう?というような細街路に面した敷地がいっぱいありますが、その細街路は実は誰かの土地であることが多い。昔からみんなで使ってきたので、自分の土地だからといって、通路をぐことはできないということのようです。
 本来、家を建てたら敷地の残りは自分の庭ですが、ここでは通路として近隣に使用されてしまうのが暗黙の慣習のようです。そんな慣習が今も持続しているならば、昔の長屋のごとくお互いの気配を感じ、おもいやりながらの開放的な暮らしができるのかと思いきや、最近はそうでもないようです。昔からの住人ならばお互いをよく知っているのですが、アパートや外国人など見知らぬ顔が増えてきて、めっきり閉鎖的になってきたとか。また住人の高齢化もかなり進んで、町に活気はあまりないのです。
北千住S邸の外観

 そんな場所に住む老夫婦のための住宅が「北千住S邸」です。約23坪の敷地に3階建ての住まい。

 1階は絶望的な日照条件から、あまり快適な生活を営むことが困難と判断して、2階を主な生活空間とすることを提案し、老後の不安の解消のために、階段を緩く設計し、将来のエレベーター設置のスペースをプランの中に確保することにしました。
また、2階でも日照条件は悪いため、南側のリビングの上部を吹抜けにして採光を取り込み、北側の水廻りも高い天井と高窓で景色と明るさを取り込んだ住宅です。
北千住S邸の外観
北千住S邸の2階リビング
 新しい家での生活1年のご感想は、嬉しいことにこちらの狙い通りで、
とても快適に過ごせているとの言葉をいただきました。

『2階をキッチンと居間にしてよかった。とても明るい。吹抜けが利いているよね。吹抜けは寒いのかと思っていたけど、鈴木さんに言われた通り床暖房で暖かいし、北側の水廻りも暗くなくて快適。朝、空の様子が見えることがなにより嬉しい。高い天井のおかげで洗濯物は室内干しで十分だよ。夏には荒川の花火がよく見えるしね。キッチンの取り回しや食品庫の配置なども使いやすく、遊びに来た近所の方にも好評なのよ。』とのこと。

 自分より高齢の方の住宅の設計は、自分でもまだ体験したことがない未来の世界のことですから難しいのですが、人生の先輩である方からの批評はありがたいものです。そういえばこの家には「片づけの解剖図鑑」の内容を結構盛り込んで設計している家でした。あ、それなのにSさんに本の話するの忘れました!
北千住S邸の2階リビングとダイニング
2階 居間の吹抜け 2階 ダイニング
北千住S邸の3階ベランダと吹抜けの見下ろし
3階 屋根付きテラス 3階の書斎より見た居間


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