鈴木アトリエ
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・・・・・Suzuki Atelier・・・・・

東京スカイツリー
初の東京スカイツリー
つれづれ日記

2012/07月

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4日 東京スカイツリー / 7日 名古屋文化 / 9日 「日野の家」完成6年後
11日 「彫刻家のアトリエ」完成6年後 

・・ 東京スカイツリー ・・ 7月4日(水)
 こんな事になるとは夢にも思わなかった「東京スカイツリー」の初搭乗。私をビックリさせようとして信弘さんが内緒で以前より予約してくれていたらしく、、、なのに6月末には信弘さんの足の痛みが始まり、形成外科でレントゲンなど検査すれども原因はわからず、帯状疱疹?と思って皮膚科に行くまでには数日経ってしまいました。この病気、発病から48時間以内に治療を始めればとても早く後遺症もなく治るけど、48時間経った後ではかなり長引くんだそうです。周囲に話を聞くと多くの人がこの病気を経験したと言っていたのにはびっくりしました。日本人の国民病なのかも。

そして、予約当日、Web予約チケットは他の人に譲る事が出来ないこともあって、意を決して行くことにしました。車が振動しても痛いらしく、もちろん歩くのはもっと辛い状態。。高齢者団体にぬかされながらゆっくり歩行し、天望回廊の最高地点へ行くと、外を眺めるガラス窓には日付とともに「634m」の文字が写り、東京タワーの哀愁漂う姿。模型のような建物がひしめく街並を見ると、感慨深い気分。
痛みがだんだん強くなってきたらしく、早々に降下。
かなり強行突破したスカイツリー初体験。次回は手放しで圧巻の景色を楽しめますように。
東京スカイツリー

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・・ 名古屋文化 ・・ 7月7日(土)
 週末は名古屋〜岐阜に行ってきました。信弘さんは帯状疱疹の痛みのままでしたが、知り合いのミュージシャンの方の岐阜公演のオーブニングアクトとして演奏をすることになっていたので、東名高速で強行。日本のミュージックシーンの数々のヒット曲を作ってきたこの方々のオーブニングアクトを光栄にも昨年9月にさせてもらい、今年のツアーも声を掛けていただいたので、期待に応えなきゃという想いが〜でも帯状疱疹の痛みは続く。。。会場に到着して帯状疱疹の話をしていると、ここでも2人に1人は帯状疱疹経験者でびっくり。やはり国民病かな。

無事に演奏を終えた次の日、名古屋と言えば独特な喫茶店文化がある所、中でも一宮は有名なので地元の友人に案内してもらいました。店内には新聞、雑誌がずら〜っと並び、家族揃って喫茶店でモーニングを食べるのが日常だそうです。値段も400円ほどでサラダ、スープ、トーストに飲み物がつきます。セット飲物にアイスコーヒーを頼むと下記写真のものが運ばれてきました!なんだこれ?!

朝、喫茶店で友達と待ち合わせてモーニングを食べながらおしゃべりをして、それぞれの仕事場に行く、なんてこともよくあるらしく、なんだか日本じゃないみたい。数年前に日本でも爆発的ヒットした米ドラマ、ニューヨークに生きる4人の女性の本音を描いた「SATC」のワンシーンを彷彿させます。名古屋に移り住んだ友人に言わせると他にもいろいろ面白い独特さがあるらしく、ここは独自の文化を発達させていることに間違いないみたいです。今度はゆっくりとその文化を体験してみたいと思いながら新東名高速に乗りました。

ちなみに、最近頻繁に写っている緑のあみ猫は、うちの愛猫が逝ってしまって寂しいだろうと友人が作ってくれたものです。その友人に報告する為に、フランス映画「アメリ」の旅する小人人形のように訪れた場所で記念写真を撮るようになってから、気づいたら癖になってしまいました。日記に使うには恥ずかしいと思いながらもこいつが写っていない写真がない・・・(笑)

一宮タワー
↑一宮タワー「138」

グッゲンハイム?(笑)
グッゲンハイム?

一宮ののぼり
びっくりのアイスコーヒー

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・・ 「日野の家」完成6年後 ・・ 7月9日(月)
 「日野の家」は完成して既に6年目。
外装に使った木部と木製建具のメンテナンスをそろそろしたいと連絡があり、行ってきました。

設計依頼を受けた当時、うなぎの寝床の敷地でありながら短手方向に壁がほとんど取れないという悩ましいプランでしたので、考えたあげく、RCのT型壁を真ん中に据えて木軸構造で覆うという構造にしました。これは当時もかなり珍しく、今なら多分、建築主事がビビって認めてくれないという特殊構造です。
犬のラブ
何もなかった建物周囲は少しだけ家が建ち並びました。
家の並びは必ずしも同じにならず、それがかえってコミュニティの取りやすいスケール感になっている気がしました。

玄関は開けられ通風網戸の状態で、通風を確保していました。
盗難を気にして車庫のシャッターはあまり開けないそうです。
犬のラブはずいぶんを大きくなっていました。
夏はRCの壁にべったりくっついて涼んでいるそうです。
中庭に面したリビングは完全にくつろぎの場所になっており、自由きままに使っわれているようです。
ワンルームで後で仕切る予定の子供室はまだそのまま。 なんだか仕切ることが一生ないような気がしてきました。

6年経って、さすがにモノに溢れ、写真で見ると片づいてはいませんが、生活ってそういうものかもしれません。すっかりと気に入ってくださって「住みやすいよ」と言ってくれたのがとても嬉しかったです。
「日野の家」周辺

玄関 中庭に面したリビング 子供部屋 ダイニング

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・・ 「彫刻家のアトリエ」完成6年後 ・・ 7月11日(水)
 「彫刻家のアトリエ」は東京の麻布にあった洋館を移築し、そこに新たにカフェ併設のアトリエ住宅を増設した建物です。完成は2006年の11月。6年前です。

時折、通りすがりで様子は見ていたものの、ちゃんと伺うのは久しぶりです。職業柄、手先の器用なお施主さんは、ちょこちょこと建物に手を入れて面白い造作が増えていました。扉横の薄い壁面に飾り棚と下段にアイロン台が引き出せる収納やら、養生用プラベニアを駆使した吊り引戸など、凝ったものばかり。作る事が楽しそうです。

完成時にはアトリエにカフェを併設する計画でしたが、カフェを運営するはずのお母君が体調を壊され開業とはならず、現在1階はすべてアトリエになったそうです。そこでお施主さんからとても感謝されたのが棚を造り付けした横長の窓。通りの人からの宣伝効果が抜群で何も広告を出さずとも絵画教室に生徒が集まるんだそうです。話を聞いている間も通りを歩く人が度々横長窓から中の様子を気にしている視線を感じます。その効果は計画内でしたよ。(笑)
アイロン台内蔵の飾り棚(お施主さんお手製)
アイロン台内蔵の飾り棚
(お施主さんお手製)
棚を造り付けした横長の窓 棚を造り付けした横長の窓
2008年6月の日記にも書きましたが、この家は映画の舞台にもなりました。デスノートの番外編「L change the WorLd」の感染研究所としてスクリーンに登場したのです。その後もこのクラシカルな外観から、様々な取材依頼がやってくるそうです。某有名店の新規店舗の内装を同じようにしたいと家じゅうの写真を撮っていったとか、若手映画監督の舞台になった等々、「色々あり過ぎて連絡できなかったよ」と楽しそうに話して下さいました。この様子だとまた偶然、映画館でこの建物の登場を観るかもしれないですね。

今回「そろそろプロの手でメンテナンスしてもらいたいと思っていたんだよね」と相談があり、いくつか手を入れる事に。こうして暮らしの一部として家のメンテナンスを考えてもらえるとその建物は痛みを最小限に抑えられ、数年経って大出費!とならずに良い状態が保てて結果的にはお得です。と、わかっていてもなかなか小回りが利かなくてという声を沢山聞きますけどね。

アトリエ内 お施主さんの絵
おが屑を塗料に混ぜて描かれたネコの絵。描かれていたのは家具の戸。立体感があって間近でみるとネコ毛のふわふわ感もあります。

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