六本木へいそいそと出掛けてきました。目的は国立新美術館で開催している国展です。昨年に続き、今年も入選された建築学科の先輩の作品を見に行くためです。
国展は絵画・版画・彫刻・工芸・写真の5部門。先輩は版画部門での入選。版画というと、浮世絵のように木版で摺ったものと考えるけど、「版」の解釈が現代はとてもとても広く、シルクスクリーン、エッチングなどにつづき、デジタル作品もここに属するそうです。
デジタル?アプリでサクサクって作っちゃうんじゃないの?と思うかもしれませんが、作品として出力するまで手元に実物がない状況は、手の中でのモノ作りとは違う苦労があります。私もグラフィックの依頼をいただくと、そこに同じように四苦八苦します。色作りや素材など、先輩にいろいろ解説してもらいながら、しかし、解説はなくとも、奥行きの中に透明感ある作品は周囲の展示とは異質で目を惹くものでした。他の国展の展示品には、欲しい〜売って欲しい〜と思わせる素敵な家具や工芸品などが沢山沢山あって、今年も目の保養になりました。
この美術館の巨大吹抜けはいつ見ても圧巻。。
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