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「日野の2世帯」は、長年暮らしてきた実家の建て替えのケースでした。 高齢化したお父さまの晩年の住まいとして、娘さんが長い間ずっと温めてきた住まいへの想いを全部ぶつけて実現した住宅です。
娘さんが差し出したスクラップブックに貼られた写真資料の量に驚き、それからよく話し、よく練ったおかげで、とても充実した設計になりました。 土地の良し悪しは住み手がよくわかっていることが多いので、私たち設計者サイドはその施主の言葉に耳を傾けることから始めます。
この家は随分と配置に悩みました。結果的には中庭を有したコの字型のは位置になりました。2階の中庭テラスはリビングと寝室を挟んだ、軒の低く抑えた空間です。 季節の良かった春先には、ついこの中庭で過ごすことが多っかたとか。 自分で設計していて言うのもなんですが、羨ましいです。 |
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・・ QPEX講習会 ・・ |
7月14日(火) |
「燃費半分で暮らす家」の編集作業に2年ほど関わった関係で、新木造住宅技術研究協議会(新住協)の鎌田先生に手ほどきを受けて、断熱と気密の住まいについて随分と知識がついてきた今日この頃。実際にうちが設計している住宅の断熱性能を確かめるべく、新規会員になってQ値計算プログラムの習得に行ってきました。 |
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慣れないWindowsパソコンを使って、モデルケースの住宅の仕様データーを入力するも、単純なケアレスミスの連発でなかなか正解に近づけないまま、朝9時から17時までみっちり勉強したのは久しぶりでした。 その後、現在設計している住宅のデーターを入力をして現状を把握してみると、結果、次世代省エネルギー基準2020年目標値は軽くクリアしているものの、それは(新住協)では最低レベル。今後、鈴木アトリエの標準設計仕様で、どのくらい上のQ値で目標設定するべきか、全体の仕様も含めて検討し、年内には答えを出そうと思っています。特にサッシュを木製に切り替えた標準モデルを設定できるかどうか。
ちょっとした革命になりそうです。 |
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「東橋本K邸」は竣工して5年になります。
お施主さんは、アウトドアも、バイクいじりも好き、茶道もたしなむ方で、それに伴い、たくさんモノも所有されており、こだわりも一入。
打合せを何度も重ねて設計した家です。
先日、雑誌社から取材できる家はないかとの依頼があり、取材条件を尋ねると「東橋本K邸」にピッタリ!早速、お施主さんに連絡をとり、雑誌社の取材クルーと一緒に伺ってきました。
この家は、住宅地であってもリビングで薪ストーブを楽しめるように、プランを田の字型構成にし、建物の中心にストーブ煙突を設置してあります。こうすれば近所に灰が飛び散る心配が少ないのです。
薪ストーブのあるリビングの天井高は3.2mと高さを確保、床レベルを地上より1m下げて、斜線制限をかわすことで可能にしました。広さは約20帖。落ち着き感があり、季節の空を眺め、夜は月を楽しめます。すぐ横のガレージとは箱階段で行き来ができます。
通り抜けの出来るガレージではテーブルを出してキャンプさながらバーベQを楽しめ、炭で熱くなった七輪を収納できるようにコンクリート製の違い棚を造り付けました。他にも茶道をされる奥さまの茶室、空をながめられる浴室など、さまざまな暮らしを彩る趣味を生活の中で楽しめる家が「東橋本K邸」です。 |
伺ってみると、しっぽのある可愛らしい家族が増えていて、雑誌社さんは嬉しいハプニングだったみたい。すべての写真カットにワンちゃん登場バージョンを撮影してましたから、きっと愛らしいワンちゃん入り写真ページになるはず。
七輪収納のために造り付けたコンクリート製の違い棚は、散歩帰りのワンちゃんの手入れ台にぴったりなんだとか。かがまなくていいし、電源も水栓もあるのでドライヤーもかけられ便利と〜。そこまでは予想していませんでした。。(笑) |
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お施主さんは薪ストーブ用の薪割りも煙突掃除もご自身でされるそうで、びっくり!とても住まいを大事にメンテナンスされていて、床も木サッシ枠もピカピカ。年に1度のオイル塗りを欠かさないとか。生活の楽しみの一つとしてメンテナンスされているようで、伺う度に家がバージョンアップしてます。
ノーメンテナンスが好まれる昨今、やっぱり大切にメンテナンスすることに越したことはないと思いました。竣工した当初のうちのHP写真よりも、ずっと家が輝やきを増してて、生活も輝いていて、本当に素敵な暮らしぶりでした。
この「東橋本K邸」様子は「片づく家づくり」の記事と併せて、
来月6日発売の『日経おとなのOFF(オフ)2015年9月号』に掲載されます。是非、ご覧下さい! |
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