「排水口を掃除している時に配管に小物を落としてしまって 詰まったら!どうしょう!?」と突然の電話。その点検ついでに伺ってみました。
配管には結局なんの問題もなかったですが、久しぶりに話をしていると
「息子が結婚して出て行ってしまって、使っていない部屋をどうやって使うか?」
という相談話になりました。
すでに完成して9年目。
テレビにも設計/建設過程の一部始終が紹介されたこの家。
その後、息子さんは家に戻ってきたものの、稼ぎのよいアルバイトを求めて夜勤や遠征に走り、結局家にほとんどいない状態のまま、予定通りの彼女とご結婚されてしまい、彼女のマンションに移住したので、完全な物置状態がこの数年続いておりました。 この部屋は当時様々な将来予測によって、水回りをつけられるように排水を準備したり、浴室になる予定のところを一段下げたりとあらゆる可能性に基づいて設計しましたが、結果は全くそういった使われ方はしませんでした。
人間の予測なんて、あまり当てにならないことを証明してしまいました。
でも母親は「息子の物も置いておきたいし、自分も使えるようにしたい。」 という優しいお母様ですので、もちろん将来はまた夫婦で子供を連れて帰ってくると期待しています。話を聞くこと30分。結局いろいろ造作して仕切るよりも、本棚などの家具で仮に仕切って、荷物エリアと使うエリアに分け、棚に布でもかけて見えないようにしては?とアドバイスしました。
まずは荷物の仕分けから断捨離をお願いして帰りました。
中は写す状態ではないので、外からパチリ。
本当は1階がいつも外部とつながるような使われ方を望んでいたのですが、上手くはいかないものです。
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