府中の住宅のお施主さんから、「我が家は多摩産材にしてほしい!」というオーダーがあり、打ち合わせ当初は唸っていました。なぜならば産地を自分たちの目で確かめて、構造材として安定的に安心できる国産材を探してきたものの、多摩産材はその基準に今まで含めておらず、取引の関係が未開だったからです。
一般的に多摩産材のイメージは、地産地消としては大切なことと思いつつ、材の安定供給や、材の監理、それから素性でそれほど特徴を持たず、その昔、とあるその地域の材木屋の表の顔と裏の顔を見てしまってから、ちょっと悪イメージで遠慮していたのです。
では、そのお客様がなぜ多摩産材にこだわっているかというと、なんとご本人の名刺に「○○花粉対策室長」とあるではないですか。実は奥多摩の花粉のでる杉を計画的に伐採して、市場に出している方だったのです。それではということで、紹介された材木店に行ってきました。
新しく出来た圏央道のおかげで横浜から約2時間です。 小振りではありますが、製材所と乾燥室を持ち、材料のストックは杉と檜。大量の材は供給できないが、住宅を少量分であれば、乾燥材のストックも板材も十分に在庫がありました。材質は東京という地域性を考えれば十分と言えるものでした。また社長さんもイメージしていた強面の山師という想像と違って好感が持てたので、早速図面を一式渡して見積もりをお願いしてきました。
これであとは単価があえば、、、言うこと無いのですが。 さてどうなるかは2週間後にわかります。
ちょっとドキドキですね。 |
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