そして最後の話「大河への道」
今年「坂本龍馬」が大河ドラマで大当たりしてそれに便乗して変なお土産品が増えているらしい〜なんて枕話から本編へ。日本地図を歩いて製作した伊能忠敬を大河ドラマにし、街おこしにしようと考えた千葉県。しかし大河ドラマの脚本を引き受けたはずの脚本家が急に降りると言い出し、制作班に配属された役人が訳を聞いてみると、、、という現代+歴史の大スペクタクル巨編。
これは素晴らしかったです。思わず伊能忠敬記念館へ行きたいと思いました。前の2本の話も面白かったけど、これは感動で涙しました。落語で涙?と思われるでしょうけど、笑いもあるけど涙もあり、時には生き方を見つめ直すきっかけにもなったりするのが落語の凄い所。良いモノを聞かせてもらいました。
この日の講演時間は優に3時間を超えてました。これ以上短くは出来ないと志の輔さん自身も話していましたが、無理に短くすれば話の質が下がるからなのでしょうね。あの大きなパルコ劇場の大ホールステージに、噺家たった一人が座布団を敷いただけの舞台で、その話だけで500人近い人を一喜一憂しさせ、満足させて帰ってもらう、考えればものすごい業じゃないですか?
友人が私を強引に落語に連れて行ったように、私も数年前に旦那さまを強引に連れて行って以来、夫婦共通の楽しみとなりました。こうして失われつつある日本伝統の業のすごさを知り得たのは幸せなことです。
どの分野のモノでも「良いモノに触れ、知る幸せ」を大切にしたいです。
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