・・「house1300」竣工3年後・・・ |
7月30日(木) |
「house1300」は2006年(平成18年)5月に竣工し、はや3年が過ぎた高基礎の木造2階建て住宅です。この住宅は他の家にはない面白い空間を持っています。高基礎を活かした地下ロフト(地の間)、2階のリビングに浮かぶ障子で囲まれた外部空間(天の間)、リビングの延長上に広がるテラス(舞台)・・・
そのお施主さんより「相談がある」と連絡があり、BI設計の大島さん、渡辺建設さんと一緒に伺ってきました。
(天の間)の天井には70cm角程の月見穴があいており、建具は入っていません。雨や雪がそのまま落ちてきます。床は外デッキ仕様で排水も考慮されています。室内にありながら外部であるこの空間、お施主さんも楽しんでいるそうなのですが、夜中の激しい雨風襲来時には不安になるので、その時だけどうにか出来ないでしょうかというのが相談内容でした。
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リビングに浮かぶ「天の間」 |
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「天の間」の月見穴
ガラスも建具も入っていないので雨や雪がそのまま落ちてきます。 |
屋根頭頂部を注目 近づいてみると→ |
「天の間」月見穴からは顔も出せます。Ψ(`∀´)Ψ |
月見穴の対処を「天の間」に上ってしばらく思案し、何パターンかの対処法をお施主さんに提案しました。月見穴に外サッシを入れる案、「天の間」周囲の障子に手を加えガラスをはめる案など大掛かりなものまで、でも結果的にお施主さんが選択したのは、今の「天の間」空間を変えずに対処する方法:光が透過する簡単なプラ蓋を必要な時だけ装着するというもの。せっかくの空間の良さが損なわれてしまう方法はやりたくないと。この空間を気に入り大切にして下さっている気持ちが伝わって来て、とても嬉しい気持ちになりました。
そこで渡辺さんが近所のホームセンターで材料を調達し、さっそく蓋を製作してくれました。
装着すると・・・・・・・暑い!!
今まであった空気の流れがなくなり、途端に室内不快指数が急上昇する感じで、すぐに剥離!
この蓋は嵐の時しか登場しないかも。。。
せっかく来たのだからと、テラスデッキと浴室のヒバ扉の保護油塗りを、お施主さんが次回行う見本も兼ね、スタッフの2人が頑張ってくれました。日焼けしたデッキ床も、下端から少し黒ずんでいたヒバ建具もすっかりきれいになりました。暑い中、伊藤さん、中道君、お疲れさまでした!
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簡単材料で渡辺建設さんが製作した蓋 |
月見穴に装着すると・・ |
デッキ床の保護油塗り中 |