・・ 建築士会・京都旅行 ・・ |
2月22日(日) |
20/21日の2日間は、久しぶりに京都に行ってきました。
歩き回りの2日間でしたが、とても充実。以下はそのコメントです。
三十三間堂:
125mの長い堂内は千体観音の圧倒的な迫力もさることながら、国宝の28部衆(風神/雷神など)。教科書でしか見たことがなかったのですが、本当すばらしい彫刻。距離1mくらいで拝めるなんて、なんてすごい事でしょう。(しかし修学旅行の中学生はうるさかった)
桂離宮:
年末にNHKで桂の特集を放送していたので、実物に期待大。もちろん古書院、中書院のなかは見学できないけれど、すばらしい庭と合わせて松琴亭、笑意軒、そして何より月波楼がよかった。波平さんのハゲ頭の1本んの髪の毛のような束で屋根を支えるという数寄屋は私の一番のお気に入り。
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桂離宮月波楼の波平さんの毛のような束
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修学院離宮: ここは広い。日本という国家の歴史とその文化的な深さを知るとともに、ダイアナ妃がお気に入りという理由もうなづける。上離宮の人工池を造成時に積んだ石垣を景観上隠すためにつくられた「大刈込」の生け垣を見ると、、景観に対する思慮の深さを思うとともに、最近の土木造成工事はなんとかならんのかい!?という気がする。
京都御所:
ここは住宅スケールではなく、仕事場。どちらかと言えばオフィスみたいな建築群で、まったく面白くはない。デカイ、広い、きちんとしているが、年中行事、式典などを行う場所なので仕方が無いとは思うが、こりゃ、離宮に逃げ出したくなる気持ちがよくわかる。ここに住んでいた明治天皇はさぞ退屈だっただろう。(失礼)
村野藤吾/佳水園:
ウェスティン都ホテル京都の中にある別館数寄屋風旅館。敷地内の高低差を利用して建てられたもの。かなり期待していたが、建築自体の作りはかなり古く痛んでいる。手すりや障子、スケールに工夫を見ることはできても、それ以上ではなかった。
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修学院で見かけた
全面雨戸の建具
蓋を閉じれば
完全にシェルター
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いろいろ勉強になったが、一番面白かったのは、現代建築家がこぞって庭に関心を持っている理由がわかった事。日記では語りにくいが、庭園の樹木と砂の配置バランスが近年の美術館建築やら集合住宅やら、ほとんど同じ形をしていたことだ。
右の写真は、桂離宮で見かけた雨戸の引戸敷居。雨がたまらないようにスリットになっている!
これはやってみたくなった。
とりあえず、今回の旅行で普段の100倍以上歩きました。 |
桂離宮で見かけた雨戸の引戸敷居 |