鈴木アトリエ
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・・・・・Suzuki Atelier・・・・・

uri
つれづれ日記

2008/03月

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5日「下関/長府/CHOFU工場」8日「久が原K邸」竣工祝会21日「リサイクル」
・・ 「下関/長府/CHOFU工場」 ・・ 3月5日(水)

・東京ガスの給湯+発電システムのエコウィル(マイホーム発電)

・東京電力の深夜電力型ヒートポンプのエコキュート(オール電化)

最近の設備系機器類のうち、この2つのコマーシャル合戦は、皆さん知るところだと思うが、 いざどちらを選択するかとなると・・・・・・・決めるのがかなり悩ましい。
その両方を一挙に比較できるとのことで、給湯機などを製作している住宅関連機器メーカーのCHOFU(長府製作所)の工場を下関まで行って見学して来ました。

生産ラインを一通り細かく見せて頂き、工場内の製品への愛情、精度へのこだわりとノウハウ、不良部品撤廃への取り組み(なんと細か?いハンダ付けで、2/100,000しかミスが無い!)、働く人の身なりと挨拶と、すべてがきちんとしていて凄い。一気にファンになってしまった。

時間もあったので日頃から気になっていた質問をした。

「近年の中国や韓国、台湾などによる模倣と類似品の出回りによりコストは圧迫され、技術は流出し、将来的にハイコストの日本製への不安はあるか?世界で勝ち抜けるか?」

という質問に技術者達は

「製造工程、部品品質などで苦労して築き上げた本質的な技術は模倣できるものではなく、製品をまねしてつくることは出来ても、なにか問題があった時にそれを解決できるかどうかは真似できるものではないので、そんなに中国が脅威とは思ってない。」

との回答。ちょっと安心した。

今回、実際に工場を見学し、その加工機械のびっくりする精度や装置の手入れ、調整のノウハウを知り、「こりゃ、、相当な時間を掛けて積み上げてるなあ。モノづくり大国、日本!というからにはこういった努力が報われる国政に是非ともしてもらわないと!」と強く感銘を受けました。
エコウィルとエコキュートの比較結果は・・というと、それは追々。。。

工場内 タンク 土産
CHOFU工場の中。
最新技術のノウハウが詰まっているために、ほとんどの場所で写真撮影はNGでした。
当たり障りのない場所だけ撮影ok
唯一、製品の撮影許可をもらえた
「エコウィルのタンク」
駅で土産に急いで買った、「ふくひれ酒」と
「鯨ソーセージ」
こちらでは「ふぐ」じゃなくて「ふく」と言うらしい


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・・ 先月の「久が原K邸」竣工祝会 ・・ 3月8日(土)
報告がすっかり遅くなりましたが、先月の2月9日に「久が原K邸」のお施主さんが、
工務店と設計の私達のために竣工パーティーを催して下さいました。

奥様の手料理の準備の間、地下の書斎の棚作りのお手伝い。。。
コンクリート壁にダボレールを取付け、そこに棚受けをセットして棚を乗せるという作業です。
文章で書くとあっという間に出来そうですが、これがなかなかどうして・・・。
もともとはお施主さんが自ら取り付けるという話でそのお手伝いというはずが、コンクリート壁相手ということもあり 工務店の監督がプロ道具の数々を駆使し、男性4人がかりでお昼頃から初め、出来上がってみると日が暮れかかってました。でも苦労した甲斐あって下記写真の通り、立派に出来上がりました。
竣工祝 棚製作1 棚製作2 棚製作3
2階での祝会準備中・・ 地下書斎では棚製作?  完 成 !
地下で棚製作に四苦八苦している頃、2階アイランドキッチンで奥様が料理の準備されているところをパチリ! 今回このアイランドキッチンを製作するにあたって、はじめてベビーガード機能をつけました。 必要な時に、その扉を引き出せば簡単にキッチンとダイニングを仕切れます。(下記写真)
キッチンの他にも同じ様なベビーガード扉をリビングの階段にも設置。活用されているようです。
キッチン キッチンベビーガード
ベビーガード収納時 ベビーガードを引き出した様子
日が暮れたころ、竣工パーティーが始まり、美味しい手料理を山ほど御馳走になりました。
お酒も入り、大いに語らい、夜も更け、窓の外を見ると・・雪!?が。
寒い中、暖たまった気持ちでそれぞれ帰路に着きました。


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・・ 「リサイクル」 ・・ 3月21日(金)
日吉の現場ではこれから解体が始まるのですが、いろいろと年季の入った家ですので
ちょっと捨てるのが勿体無いような部品は数多くありました。
50年経った「堀商店」の真鍮のレバーハンドルは使い込まれてはいるものの、しっかりとしており、 どこかで使えないかと思わず外してしまいました。その他古い建具の障子から外した引手金物、 洋服掛けに使われていた木製のフックは前の建物を造った大工さんの手作り。釘が見えないように工夫された一品です。

そして今日3時間を掛けて比較的新しかったシステムキッチンの引き出しレールを全部分解して取り外してきました。舶来品ブルム製のしっかりとしたレールはまだまだ十分使えそうです。どこまで利用できるかわかりませんが、こうした金物、特に工夫された高度な部品は少しでもリサイクルできればと思います。

実は私自身は建材のリサイクルにはちょっと疑問があるのです。
それはお役所などが進めているリサイクル法によりコンクリート廃材で舗装用のインターロッキングなんか作って盛んに使用していますが、そんな ことをこの狭い国土で行ったら、10年くらいであっという間に土が見えなくなってしまう位の生産量になるという理由からなのです。

それと同等でCO2を削減するというエコ活動もあまり好きではないです。
なぜならば京都議定書の内容が不満だからです。

かの会議は日本の独り負けともいっていい位ひどい内容で、各国の削減指標基準となった1995年というのはEUのごり押しした年代ですが、これが詐欺です。日本はすでに環境を配慮し80年代にかなり企業ががんばってCO2削減をしてきたため、すでに90年代に入りそんなに低減できない。しかし何もしてこなかった欧米は少しでも努力するとかなりの低減率となる。そのため日本は目標達成ができずに排出権をヨーロッパから買うはめになり、ヨーロッパの各国は達成率が高いとのことで貯金までしている。こんなアホな話があるかって?思うのです。すでにカナダなんか「アホらしくてやってられない!」と脱退し、この目標を大事にしているのは日本だけ。しかし到底達成は無理なので、毎年お金を払うはめになるのです。全く嫌な話です。

したがって、エコもリサイクルもなんだかだまされている気がするので自分の身近でやっているのはゴミの分別と使える古いものの持続とゴミにならない建築の資材(国産の木材)の利用くらいか。。。
この辺書き始めると長くなるので今日はこの辺で
外したもの 棚レール 棚部品
真鍮のハンドルや引手、木フックなど キッチン引出しレール 外した金物部品の山


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