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 鈴木アトリエ住宅works  >   野毛の家 ・・・・ぼくらのサンダーバード基地

外観

自宅用の土地を 長い間 探し求めていたご一家が

ようやく見つけたのは大きな屋敷を2分割して販売していた旗竿地

その旗竿地の間口幅はわずか3m  だけど長さは22mもあり

しかも、敷地は道路から2.6mも上部にあった

 

車庫には 家族の車3台+自転車が5台 格納するスペースが必要

そのために練った計画案は・・・・

空堀り 空堀り 空堀り

最終的に上記写真のとおり、旗竿部分を含めた敷地全部を総堀する案

(空堀して地下に構造体を埋める)に決定した ・・少々めまい

 

車庫

それほど大きくない旗竿地の奥に車3台を格納するわけだから必然的にターンテーブルのイメージが浮かび

そうなると、一気に幼い頃にテレビで見たサンダーバード基地の情景が頭をよぎる・・

『細いストリートのヤシの木が次々と倒れ、奥のゲートが開き、いざ発進!とばかりに車が出かけて行く姿』


おぉ〜 カッコイイじゃないの!!  あれ、、でも待てよ、、、、

車はゲートが自動で開いて出入りできるけど

人は? 徒歩で出入りする時はどうやって家に入ればいいのだろう??

そして、地下と地上の行き来は?  玄関は地下? それとも地上?



考えた末、実にローコストで簡単なひと工夫で解決できた

1枚の板戸にみえる入口車ゲート 実は引戸とドア、2つを合体させている

 

車入庫の際はリモコン操作で大きな板戸がスライド開口する

入庫後、リモコンで引戸を閉め、合体しているドアだけは人の手で閉める

子供達はこのドアで出入りする

 

 

 

車路

 

 

車路のコンクリート

地下は幸い関東ロームの良質な地盤 出水も何も心配はなし

 

車路の躯体を綺麗な打放しコンクリートでは勿体無いと

 

ザラザラのベニヤ肌を 型枠に使用してしできあがったのは

まるで地層のような 荒々しいコンクリート

 

 

車庫

地下には 買い物から帰った奥様のための勝手口と

光が落ちてくる穴の階段を上って 地上の玄関に上がる2つのルートをとりました

 

地下から上がるのは外階段

雨に濡れないように 庇を掛け渡し 玄関へ

 

 

玄関

 

近隣視線を遮る塀は 燻製処理を施した杉の棒を 細かく並べています

外壁は 焼杉

 

四国の松山で伊丹十三記念館(中村好文氏 設計)の外壁と同じ焼杉を

4種類の巾で作ってもらい ランダムに貼りました

 

 

玄関

この家は玄関ドアも含めて すべてが木製サッシュ(アルス) です

通常、建具の材はベイヒバなのですが

今回は試験的に ニヤトー アピトン ケンパスなどの アフリカ材を使用して製作してもらいました

ダイニング

 大〜〜きく 開けたいところ

 開けず換気だけしたいところ

 明るさだけが 欲しいところ

 

 サイズも 網戸も いろいろ悩み、考えて ディテールを工夫しました

 

居間

室内の壁は スイスの漆喰

写真では分かりにくいけど 落ち着いたグレー色の漆喰の空間

キッチン

広いカウンタースペース・目線高さのオーブン・アイランド裏には強力な食洗機と収納

能率よく作業できるこのキッチンは、パントリーとワークスペースにつながる

アイランドに立つと ダイニングとリビング、その先の庭 すべてを見渡せる

キッチン

 

パントリー

キッチンとつながる

パントリー

 

2階

 

 

 

 期 間 
 設計:2017年06月〜  工事:2018年07月〜  竣工:2019年6月
敷地 地鎮祭 完成




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