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葉山 Y邸

犬と通う海の週末住居
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居間

この住宅は週末住宅として建てられたものですので、日常の暮らしを営む普通の住まいとは若干違ったものになっていますが、その代わりにいつもなら諦めてしまうような夢を思う存分詰め込んだものになっています。
建主は、すでに子育てを終えている御夫婦。その2人が自分のこれからの好きなことだけをしながら素朴に暮らしていけるように、セレクトしたアイテムを詰め込んだ住宅です。




配置図

[建 物 配 置 図]






断面

[断 面 図]

■  住宅の配置
南側が道路になっている敷地は、南北に細長く条件が悪い土地でした。
通常ですと南側に駐車場や庭をとって、家を北よりに配置するのが一般的ですが、そうなると一般的な平日の留守の最中に、雨戸が閉まり、庭は手入れも出来ずになんとなく寂しい留守宅が丸見えになります。そうした佇まいはあまり好ましくないと考えて、建物は思い切って南北に長く配置して、東側に通り土間のような通路をとりました。
どちらかというと観賞のための庭よりも作業のための庭にしたかったのです。
運ばれてきた薪を割ったり、もらった野菜の泥を落としたり、日曜大工をしたり、
スキューバダイビングから戻ったら、そのままウエアを洗って干したりと、いろんな作業に使え、室内と一体感を得られるように、土間の通路には屋根も設置して、雨にも当たらず窓を開けておけるようにしました。そのまま土足で入っても良いと思います。(実際は汚れるとのことで靴は脱いでいますが)

また留守の時には雨戸になり、居る時には風通しのための防犯格子戸+網戸を戸袋に仕込んでいます。黒い網戸は室内から見るとまったく存在がわからないので、視線を邪魔しないようにしてあります。
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エントランス
室内へのエントランス






エントランスと薪ストーブ
 扉を開け放てば外部通路を取り込んで作業場にもなります






エントランス







土間居間
ここを土間にしたかったもうひとつの理由は、薪ストーブのためです。灰の掃除や室内での薪のストックを考えると相当灰も飛び散り、汚れると思いましたので、床を墨を大量に混ぜたモルタルで仕上げました。
薪ストーブは家全体を暖めるだけの容量を持っており、2階も煙突効果(放熱による輻射熱暖房)を考えて、ちょうど良い距離に書斎を離しました。
また、料理を温めたりもできますので、すぐ脇の食卓で楽しむこともできます。
写真正面のキッチン目隠しは手元が見えないように少し高めになっています。
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畳居間
■ 1階 小上がり畳の居間
押入に見えるのは半分が洋/和裁のための座卓になっている場所と、映画を見るためのスクリーンやスピーカー隠されています。
周囲には意外に家が密集しているため、プライバー対策用の障子と、西日対策の板障子が2枚仕込んであります。


書斎
2階は書斎が居間に面していますが、奥には寝室、トイレ、納戸があります。

書斎の床の中に仕込んであるプロジェクターからの映像は、吹き抜けの居間の押入れにも見える板戸の上框に仕込んであるスクリーンに投影します。その際の音楽は隠れているスピーカーは板戸を少しだけ開けることで見えるようにしており、普段はその存在を消せるようにしました。

高い位置に見える障子をあけると空だけが見えるようになっています。葉山といえども意外に家が密集しており、他の家の視線を遮るのは結構大変でした。また南側の日差しが強いと映像が映りませんので、遮光のための板戸も仕込んであります。

書斎の机や本棚は家具としておいてあるだけの簡素なもの。

書斎
2階 書斎





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寝室
2階 寝室  天井一杯までの障子にすることで空間がスッキリと見えます。








洗面
1階 洗面
洗面前は鏡ではなくバスルームに続く窓です
ガラスを使って広く見せる手法です。
鏡は脇の収納の扉を開けると出てきます。


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キッチン
1階の中心に位置するキッチン
背面には造り付けの食器棚があり、その一部に納戸への動線あります。レンジフードはあまり目立たないよう、ハイキエースを使って排気を横引きにしています。この換気扇は95%以上を吸ってくれる優秀な製品。ほとんど業務用です。

シンク自体も継ぎ目の無い一体プレスで製作しました。
水切り棚もオリジナルの設計です。


キッチン














薪ストック棚
薪のストック棚
ここにぎっしりあっても一冬持ちません。
想像するよりも場所をとります。







伺った時に土間にて
最後に
この住宅の設計は、お施主さんのご子息でが東京芸術大学の建築学科に在籍していたこともあり、「せっかくなら設計に関わろうよ!〜」と家づくりに誘って、結果、随分と苦労しながらデザインを一所懸命してくれました。

模型も数限りなく作って空間の検討をしてこだわったので、お施主様夫婦と、息子さんと、私たちとで、事務所に集まりいつも夜遅くまで議論しました。時には困ったなあ、、、という状況もありましたが、私たちは冷静に納まりや技術的なアドバイスを客観的に出来たので、そういう意味ではコラボレーションの成果が十分に活かせたと思ってます。
おつかれさまでした。

完成してまだ数回しか伺えていませんが、段々と揃ってくる小物、雑貨がどれも選び抜かれた素敵なものばかりで、、これから充実していくのが楽しみな住まいです。


外観

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