鈴木アトリエ
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・・・・・Suzuki Atelier・・・・・

ベジタブルガーデンにて
立春過ぎたけど・・まだ寒いです

つれづれ日記

2011/02月

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3日 多摩産材 / 4日 姫路倉庫の改修もそろそろ / 5日 綱島の家・・2年経って

・・ 多摩産材 ・・ 02月03日(木)
府中の住宅のお施主さんから、「我が家は多摩産材にしてほしい!」というオーダーがあり、打ち合わせ当初は唸っていました。なぜならば産地を自分たちの目で確かめて、構造材として安定的に安心できる国産材を探してきたものの、多摩産材はその基準に今まで含めておらず、取引の関係が未開だったからです。

一般的に多摩産材のイメージは、地産地消としては大切なことと思いつつ、材の安定供給や、材の監理、それから素性でそれほど特徴を持たず、その昔、とあるその地域の材木屋の表の顔と裏の顔を見てしまってから、ちょっと悪イメージで遠慮していたのです。

では、そのお客様がなぜ多摩産材にこだわっているかというと、なんとご本人の名刺に「○○花粉対策室長」とあるではないですか。実は奥多摩の花粉のでる杉を計画的に伐採して、市場に出している方だったのです。それではということで、紹介された材木店に行ってきました。

新しく出来た圏央道のおかげで横浜から約2時間です。 小振りではありますが、製材所と乾燥室を持ち、材料のストックは杉と檜。大量の材は供給できないが、住宅を少量分であれば、乾燥材のストックも板材も十分に在庫がありました。材質は東京という地域性を考えれば十分と言えるものでした。また社長さんもイメージしていた強面の山師という想像と違って好感が持てたので、早速図面を一式渡して見積もりをお願いしてきました。

これであとは単価があえば、、、言うこと無いのですが。 さてどうなるかは2週間後にわかります。
ちょっとドキドキですね。
多摩産材木店
多摩産材木店
多摩産材木店

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・・ 姫路倉庫の改修もそろそろ ・・ 02月04日(金)
思えば昨年の2月から初めて〜もうすぐ1年経ちますが、まだ完成しません。
大工さんが空いているとき少しづつ作業しているので無理もないのですが、ようやく外部の板が貼り終えて全体が見えてきました。

杉の30mmの板をオイルステインで黒く塗ったので、うちがいつも設計する住宅の雰囲気になってきました。窓周りのステンレスの小庇は、予算の関係で没になってしまいましたが。
入り口周りをウリン材でこれから覆って、外部は完成です。
内部は、下地調整を済ませており、窓の開閉チェーンを仕込んで、コンセントなどを設置すればやはり杉板を竪張して終わります。
室内にはテーブルは8mの一枚板が置かれる予定で、春になったら宴会場になったり、お祭りの際には休憩所になったり、時には写真スタジオになったりする多目的なホールになります。

約50年前の倉庫、高潮による浸水や、阪神淡路の震災を経験した老体が、ようやくしゃきっと背筋を仕切り直して、よみがえります。また完成したら写真載せます。
多摩産材木店
多摩産材木店
姫路倉庫改修

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・・ 綱島の家 2年経って ・・ 02月05日(土)
当時、予算が相当きつくて、苦労した印象の「綱島の家」
姉歯事件の直後の木造3階建ということもあり、地中に既存家屋のベタ基礎が埋まっているという状態もあって申請で役所説得にかなり苦労しました。今では法規も変わり、あの申請は通らないなあ〜。お客さんから「子供も大きくなって3階のワンルームを階段室で仕切りたい」との相談、奥様自慢の餃子のランチを食べられるとのことで、ホイホイと行ってきました。

玄関には篆刻文字らしき表札、ご自分でデザインされたそうです。鉄の引戸を開けて入ると玄関土間の壁は赤色に塗られていました。奥様自ら、塗られたそうです。自転車が吊られていたり、チーク材の古家具が置かれたりと、センスの良い暮らしぶり。お子さんを育てながら格好良く住むのは大変でしょうに、なんて素晴らしい!


さて本題の間仕切り。3階はワンルームでドアなどの仕切りはありませんが、階段と中庭テラスで何となく2つの部屋に区切られてます。そこで寝室には音が入らないようにしたいというご要望。ちょっとややこしい変形した部分なので、天井までの本棚を製作して袖壁とし、シナフラッシュのドアをで仕切ることにしました。現地を採寸し、納まり方法を考え、その場で図面を描きました。ご自分でつくれる範囲はご自分で!の方針ですから、まずは製材した材料の見積を取ることにして、この日の打合せ終了。

打合せ中にわかったことなのですが、奥様はご自宅でイラストの仕事をされているのだそう。ポートフォリオも見せていただきました。 どれも暖かみのあるホンワカした絵でした。奥様の性格からこのホンワカさがでるのかな〜?
せっかくなので奥様のイラストを下にご紹介させていただきます。

私がこういったイラストを描くとなぜかヒネた目つきになってしまう。今年の年賀状のウサギもそうだったし。味のある絵だとそれなりにウケはいいけど、なんだか複雑な気持ち。私がヒネてて味のある(?)性格だからなのでしょうか?・・・
多摩産材木店
多摩産材木店
多摩産材木店
多摩産材木店

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