鈴木アトリエ
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・・・・・Suzuki Atelier・・・・・

uri
つれづれ日記

2008/04月

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12日「大分へ木材見学」19日「長野県白馬へ」
・・ 「大分へ木材見学」 ・・ 4月12日(土)
週末の1泊2日で、生活クラブのオルタスクエア+Q-wood福井木材(株)が主催する「どっぷり大分ツアー」に参加して「さいき杉」の見学をしてきました。

これから家を建てようとしているご家族達に混じって、実際の木の産地と伐採→製材の過程でどのような製材・乾燥・加工の方法をとっているか、またその管理方法など、材木へのこだわりや生産体制をみるために参加しました。「さいき杉」は大分県佐伯広域森林組合が加工し福井木材が東京方面に出荷しているブランド杉で、林業を再生して循環型社会を作ろう!という元気のある方々の取り組みです。
 → 森を語り、木を伝える。「 さいき杉Qのこと | Q-wood」
 → 佐伯広域森林組合

土産
着いて早々にまずは実際の森林で樹齢60年程度の伐採作業。静かな森にチェーンソーのけたたましい音が響き3本ほどの伐採過程を見せてくれました。その後、加工工場へ移動し、皮むき、選別、乾燥、製材、乾燥、仕上げ、検品の過程をたっぷりを見せていただきました。全国でも杉材の1本づつ含水率17%以下、ヤング係数を70を超えるかどうかをチェックして出荷しているのは多分ここだけでしょうね。実際1本毎の検品では含水率が12-19%、ヤング係数が50-80程度の幅でばらついていました。自然の材ですので当然ですが、それを強度に応じて仕分けしているほど、この「さいき杉」を製品として安心して使える国産材に仕立て上げる努力をしていることに感心しました。 日本のJIS規格ではそこまでの検品を要求していませんが、今後木造2階建てでも構造計算等が必要になっていく法改正ですので、木材のグレードを表示する行為は必然になってくるのかもしれません。
土産 土産 土産 土産
杉の葉っぱ。
杉は谷底から太陽を求めて上に上に葉っぱが伸びる
ヒノキの葉っぱ。
山の中腹に育つので葉っぱは横に広がって伸びる
製材工場
丸太からどう切り出すかをモニターで確認しながら製材する機械
ととろ停留所
本当に「ととろ」という名前なんだそうです。

夜の宿泊は「農泊」という普通の民家に分かれての宿泊です。グリーンツーリズムというのだそうですが、自分の実家に帰ったようなそんな雰囲気の宿泊でした。安心院と書いて「あずむ」と読むこの地域では、元気な地元の方が自宅を開放して心のこもった出迎えをしてくれました。翌日には初めてコンニャクを作る体験も。。。。
「龍泉亭」の矢野おばさん、お世話になりました。
  → 「休日を農家で過ごそう」HP


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・・ 長野県白馬へ ・・ 4月19日(土)
久が原K邸」の施工などでお世話になってる吉田工務店に誘われ、今週末は1泊2日で白馬へ行ってきました。 参加者は吉田さんのスタッフと大工や塗装屋など職方さん達の30人ほど。 バスを貸し切ってのツアーでしたが、私達は午前中に打合せがあった為、別で車で参加。途中、釘を踏んでパンクするアクシデントもありましたが、無事、片道400km?5時間の長距離を走り、宿泊する吉田工務店の土谷君の実家「ペンションひまわり」に到着。バスの人達はというと、既に酒盛りが最高潮!!?着いた時にはみんな顔が真っ赤!(笑)

昨年はうちのスタッフが参加して「あんなに美味しいお肉は初めて食べました!」と目を輝かせて話してくれたペンションの料理は、話の通り、絶品以上!確かにあんな美味しいお肉は食べた事がなかったです。おかげで食べ過ぎて、帰ってきてから体重計に乗ってショックを受けるはめに。。。(反省)

和牛極上肉のしゃぶしゃぶ!
評判通り、とろける美味しさの和牛肉のしゃぶしゃぶ
一夜明けて黒部ダム見学。あたりはまだ雪で真っ白!
とりあえず、ありったけの服を着込み、国内唯一の電動トロリーバスに乗りダムへ。
「世紀の大事業」といわれた黒部ダム建設の歴史をまるで知らず、ダム観光か?なんて軽く考えていて(すいません)、「わざわざ飛行機に乗って海外から見にくるところなのかなあ?」と大勢の外人観光客にまぎれながらダムに到着してみると...なるほど納得です。。

こんな秘境にどうやって??と思わせる大規模すぎるダム。土木工事技術の集大成がそこにはありました。日頃から高所は慣れている職方さん達も足がすくむ高さ。施設内では建設当時のドキュメンタリームービーや記録写真を見られるのだけど、大自然を開拓する作業員の人間業とは思えないサーカスばりの姿に脱帽するばかり。狂人になっちゃう人もいたんじゃ?と思わせた。毎日資材を背負って崖を幅50cmほど削り、登山道(日電歩道)を13Kmもひたすら作りながら歩いたというフィルムには頭がクラクラ?。思わず「無理、無理!!」を連発していました。もっと驚いたのは今でもこの日電歩道は一般の登山愛好家に開放しているんだとか。手すりもなく一歩足を踏み外すと数百メートルの絶壁の下に転落し救出も収容も困難な難コースで年間5、6人が転落死しているのにも関わらず、人気のコースなんだとか。昔は他に方法がなく嫌々通っていた危険路を今は「面白み」や「達成感」の為にレジャーコースとしているなんて、人間てなんて数奇な生き物なんだろう。

また片道400km?5時間を走り横浜へ。途中、黒部ダムが舞台となった織田裕二主演の映画「ホワイトアウト」をレンタルし、その日の夜は「偉大な黒部ダム」の余韻に浸りました。家のTV画面に黒部ダムの絶壁が映し出される度、恐る恐る覗いた吸い込まれそうなダム谷底と、建設ドキュメンタリームービーを思い出し、ストーリーとまるで関係なく「無理、無理」をまた連発していました。
黒部ダム 黒部ダム 黒部ダム
まだ雪で真っ白の黒部ダム 上下の色の境界線が
満水時の水位
長瀞産業の百瀬さんと


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