鈴木アトリエ
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つれづれ日記

2007/6月

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2日4日「南伊豆の家」完成11日「8×8×8の家」その後12日 ついに打ち止め

20日 南伊豆トンボ帰り21日 JIA建築WEEK2007の準備2/「house1300」その後2

22日 TBSはなまるマーケット /27日 JIA建築WEEK2007の準備その3 /28日「白の家」

・・ JIA建築WEEK2007の準備 ・・ 6月2日(土)
「最近、日記が更新されてませんね。」とどこに言っても言われてしまうこの頃。 何をやっているのかと言えば、ピンチなのである!

JIA神奈川の活動で、毎年、横浜MM21地区にあるBankART Studio NYKで行っている展示の係になってしまい、 しかも、ポスターの担当。イラストレーターのソフトが使いこなせるのはウチの奥さんだけなので、我が事務所が担当になってしまった。

一旦は、簡単に済ませようと作ってはみたものの、やはり物足りなくて、ついに禁断の「凝り性」がでてしまい自爆。

これまた一度作ったものを、他のメンバーである建築家に見せると、それぞれデザイナーたちでありますから、「もう少し・・・これはこうした方が良い!、もっと色を変えて・・・云々。。。」と何度も直す事に。

で、出来たポスターが下記。なんともこの作業に実質まる1週間は掛けてしまったなあ。

結果、採用されたポスターはウチではおなじみのサカモトキョーコの人形を使う事になりました。彼女も最近は売れっ子になってきて、海外でも人形展をやるようになって来た(!)ので、私たちに協力してもらえるのも今のうちだけかもなあ〜。

ちなみに、この展示会の詳細は下記です。
あまり知られていませんが、一般の方に大勢、来ていただきたい催しなのです。

 開催日程 : 2007年6月29日〜7月1日 入場無料!
 場  所 : BankART Studio NYK
 主  催 : (社)日本建築家協会 神奈川地域会 -JIA神奈川-
 協  賛 : 神奈川・県横浜市まちづくり調整局

        「まちの未来と建築家のしごと」
         映像と模型による「建築の公共性」展示会


* 6月30日(土)14:00〜 は出展建築家と直接ディスカッションができる座談会があります。
そして、私も出展します。。。
初期のポスター案 中期のポスター案 最終のポスター案
初期案 中期案 最終決定案


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・・ 「南伊豆の家」完成 ・・ 6月4日(月)
多少の残工事はあるものの、とうとう「南伊豆の家」が竣工しました。
片道4時間半、ちょっと渋滞にはまると、往復で10時間もかかるため、なかなか現場へ行けず、図面指示書をファックス&電話でやりとりして現地の大工に指示をしていました。しかし後日現地へ行くと、「・・・指示と違うじゃない」ということがしばしば。その度にやり直してもらう繰り返し。工事はなかなか進みませんでした。当初予算をオーバーというもあり、これから少しずつやって行かなければならない工事はありますが〜、なんとか竣工です。

もともと築100年近い建物。その後の改築で変に増築してしまったり、この場にそぐわないメーカーキッチンがついてしまたりした部分をガサッとそぎ落としました。

キッチンには北裏手に下屋とそこにつながる勝手口をつくり、新緑が眩しい東側の借景を楽しめるよう木製窓をつけました。キッチン家具そのものは、コンクリートブロックの上にタイル貼りの天板、そこに理科実験流しをはめ込んだだけのアイランドカウンターと、その背面壁に向かって、市販のガスコンロを置くだけのランバーコアの食器収納カウンター。こちらは仕上げはなしなので、タイルを貼るか塗装をするか検討中です。

元々、田の字型プランだった畳間は、木柱梁はそのままで、杉板張りの床に換え、桐油を塗りました。建具は将来工事にしたので間仕切りなしの一間になりました。縁側一連の掃き出し窓には、ikeaで購入した簀の子と生地物、2種類のパネルカーテンを交互に吊り付けました。

浴室は、室内に入れ子で小屋をつくり、床壁内装を松八重を混ぜたモルタル左官で仕上げ、猫足浴槽を置いただけの空間です。内装が深暗色のため窓の新緑の美しさが、額縁で切り取られたように映えます。夜はキャンドルの灯りだけでゆっくりと入浴を楽しみました。。。

室内の風通しはとても良く、クーラーなんて全く要りません。
夜は隣家の灯りもなく真っ暗!夜空を見上げると、こんなにも星があったのかとその美しさに驚きます。基本の電気・ガスのインフラは来ていますが、テレビも電話もありません。
「都会の喧噪から逃れた隠れ家」そのもの。
このままテレビは置かないつもりです。

まだ収納部分は全然整っていないので、これをどう設えるか・・・。
雑草で荒れ放題の庭も手を入れていかなければ・・・・・。
まだ作業はいっぱいありそうです。

あちこち声を掛けて、白浜での海水浴の宿を提供する替わりに、作業労働をしてもらおうかなあ〜
キッチン 部屋 風呂
キッチン土間は白タイル 一間になった室内 浴室


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・・ 「8×8×8の家」その後 ・・ 6月11日(月)
「8×8×8の家」1年点検。
コンクリート打ち放しのこの家。ちょうど住んで1年が経ちました。
冬は寒い!と言ってはおりましたが、この時期は快適そのものです。

1階の木のドアを開けると、ガレージなのですが、開いている様子は滅多にお目にかかれません。 防犯面のこともあるのですが、本来はこんな風に開放的に住めると良いですね。

さて、家の中は??どうでしょう。
玄関は段差もないので、カーペットで土足と上足を分けていました。
スッキリとしていてなんか良いですね。1階旦那サンの書斎はまるで外にいるような場所です。
RCと木の継ぎ目も思ったより空いていなくて問題なし。

RCと木建具の接合部
RCと木建具の接合部
リビングには2.7mのウオルナット1枚板のテーブルが鎮座しており、いやはや良いもんですね。大きなテーブルは。施主曰く「ソファなんかいらない。あると寝てしまうもの。これだけでかいと、半分のスペースで作業をしていても、片付けずに横で食事も出来てしまう。これで十分!」という言葉には説得力がありました。

床のチークはここではオスモのラピッドフロアを2階塗りしたのですが、良い艶でほれぼれします。

キッチンは、コーナーの窓辺に花や小物が置かれ、去年よりもだいぶすっきりし、楽しい印象になっていました。

WCには収納がなかったのですが、かごが置かれており、やはり明るさのある場所なら、工夫次第で快適になるものだ。と実感。

ちゃんと当初の目標であった「凛とした住まい」になっておりました。

キッチン
キッチン
外観 ガレージを開けると トイレ 洗面
外観 ガレージの扉開放 トイレ 洗面
書斎 居間
ガレージ・書斎・玄関 床は大理石 リビング 2.7m長さのウオルナットテーブル


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・・ ついに打ち止め ・・ 6月12日(火)
材料の値上りについては、以前に書いたけれど、頼みの綱である某工務店の宝の山の資材置場でも、とうとう在庫が尽きてしまった。

右写真のパドック。ここ数年洗面カウンター用に度々重宝していたのですが、在庫がついになくなってしまい、これが最後の1枚。 これからの工事では、新たに買わなければならないので、値上りの影響をモロに受けることになる。困りものです。そろそろ岐阜の山へでもお土産もっておねだりに行かなければ。テーブルも作れない。。

ああ、「8×8×8の家」のテーブルが半分の長さだったなら、もう一枚は出来たのになあ〜。
在庫最後のパドック
在庫最後のパドック

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・・ 南伊豆トンボ帰り ・・ 6月20日(水)
なにかと慌ただしく、雑用していたら夜の12時。
早めに行きたかったのですが仕方がなく出発。
東名高速はこの時間長距離トラックしか走っていません。

沼津まで1時間。国道1号線から133号線のルートは全くクルマもなく、スムーズに伊豆市へ。 天城トンネルを通過する峠道をロ−リング族のごとくスイスイと走ると夜道には鹿の姿や狸の目が光る。

あっという間に河津まで2時間。
それから海沿いをひたすら走り下田。
ここで2時間半。
またまた25分走り、ようやく到着3時半。
新緑
キッチンからの眺め

しかし星が綺麗な場所です。
街灯もなく真っ暗なので、懐中電灯で別荘へ。
さあ風呂!だとばかりにお湯を沸かして虫の声のなか風呂に入ると間もなく4時過ぎてすでに明るくなってました。

静かなところです。風呂上がりにちょいと週末のライブのギターを練習しているうちに5時。やばい寝なければ。。。。起きるとすでに11時。刈った草を燃やしたり、タオルバーを取付けたりしているうちにすでに夕方。もう一度風呂に入って空の雲が動くのを久しぶりに眺めてました。ああ、もう帰るのか。勿体ないと思いつつ、また3時間半かけてクルマを運転。夜9時半に戻り。

なんか運転してる方が長い。どうせ行くなら2泊くらいしたいですねえ。



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・・ JIA建築WEEK2007の準備2 ・・ 6月21日(木)
来週末より、いよいよ「JIA建築WEEK2007」開催です。

鈴木アトリエでこのイベントチラシの製作をしたことは6/2の日記で書きましたが、 このチラシが来週から一週間、みなとみらい線の横浜駅と馬車道駅にB1サイズのポスターで貼られることになりました。 手間を掛けて製作した身としては、色々な人に見てもらえるようになり、素直にうれしいですねえ〜。
でもA4チラシデーターからB1サイズのポスターに耐えうるデーターにするための写真加工やら、なんやら〜は、ちょっと面倒でしたが。 それでも発注手配までなんとか終わり、ほっとしました・・・

しかし・・・・実は肝心の出展模型の製作は、まだ作業途中なのでした。

製作作業
模型作業、急ピッチ!?


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・・ 「house1300」その後2 ・・ 6月21日(木)
なにかと話題性の多いハウス1300は、雑誌社からの問い合わせがいちばん多い。
もちろん建築費が今では考えられない1300万円と言う事もあるけど、やはり皆さんの関心は リビングに浮かぶ障子の部屋が、紙1枚で隔てられて外部になっている屋上であるという事実。
「雨の日は?」「寒くなかった?」「どう使うの?」と質問が絶えません。

そんなこの家も1年が経ちました。さてお客さんの率直な感想から。


 冬はどうでした?

「冬は特になにも感じない。あんまり行かないけど。裸足はキツいだろうけど靴下履く程度。冬でも床暖房で暑い時は障子を開けて換気する。」

 夏は?

「まあ、地下から順に階ごとに1度づつ気温が上がる感じがある。それでもテラスに出たりできるので、過ごしている。今日、ようやく扇風機を出した。」

 雨の日は?

「台風の時はさすがにてっぺんに傘をさして、重りを縛って飛ばないようにした。普通の雨は問題ない。風を伴った雨の日に吹き込んだ雨が伝わって落ちてくることはある。」

 と言う感じです。

居間
空梅雨で今日も夏日でしたが、まだクーラーは使用していませんでした。そんな中、1年点検を兼ねて食事をごちそうになり、日中から夜に掛けて過ごしましたが、外部が30度近いので、ある程度暑いのは仕方がないけど、汗かきの私が、あんがい普通に過ごせました。 その理由は多分、空間の気積(空気の量)が大きい事、そして、熱が自然換気で上に逃げること・・つまり、体感温度が密度に比例しているのだと思いました。

さて、この家の名前を「ハウス1300」にしてしまったのですが、今日現地に向かう途中、電車の吊り広告で「王国」と言う雑誌の「ツリーハウスをつくろう!(小林氏:ネスカフェのコマーシャルの方)」の特集の表紙になっているツリーハウスを見て、、、、「この家とそっくりじゃん!」と思いました。

しまった!この家のタイトルは「ハウス・ウィズ・ツリーハウス」(ツリーハウスを持つ家)にすればよかった!と後悔。
とぼとぼと事務所に戻りました 。
居間で食事


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・・ TBSはなまるマーケット ・・ 6月22日(金)
「篠原東の家」が、 TBSはなまるマーケット「藤吉ホームズ」で放映されることになりました。

午前中、そのTV撮影していると言うので、行ってみると、いつもと違う姿のTさん夫妻。 家の中もずいぶんとキレイになっていました。

レポーターの質問にすらすらと答える旦那さんと奥さん。
私も台本は事前にチェックしましたが、実際にはレポーターの方の脱線もあり、どんな内容になるのか不安。

あいにく梅雨入りのため、撮影中に雨が降ってきましたが、無事終了。

放送は6月29日(金曜日)大体9時20分位から、この「藤吉ホームズ」コーナーが放送されるようです。
http://www.tbs.co.jp/hanamaru/

ぜひ、ご覧下さい。
はなまるマーケット撮影
おにぎりテーブルも撮影の対象

午後から大学で授業。
設計製図の教室でエスキスチェックなのですが、最近担当教授も高齢で、全員やっていたら日が暮れる!とばかり、希望者だけチェック。
出席を取ると来る学生も、自由となると10人程度。
1人に20分くらいかけて見てあげても時間があまったので思わず、パシャリ。
なんだかこの子たちが建築を本当にやって行けるのか??
やや不安。

製図室


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・・ JIA建築WEEK2007の準備 その3 ・・ 6月27日(水)
今週末の「JIA建築WEEK2007」の準備も大詰めです。

みなとみらい線の横浜駅と馬車道駅にポスターも貼られ、 会場に設置する大小の案内サインも出来上がりました。 事務所の真ん中に大きな顔で巾をきかせている、 長さが3.6Mもある大型サインの2枚も、本日搬入完了。

明日はいよいよ模型搬入かな・・・

会場看板 ↓模型製作中・・

模型


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・・ 「白の家」 ・・ 6月28日(木)
1966年(私はこのとき3才)に建てられたこの住宅は、私が住宅の設計をやって行こうと思った最初のきっかけとなった住宅作品である。

「篠原一男」という建築家の設計であるこの家の写真を雑誌で見たとき、こんなにも抽象的で明解なプランがどうやったら可能なのか?と不思議に思ったものだ。 その頃の私ときたら生活感丸出しでしかも体験したことがあるのは自分の家だけなので、頭の思考も実家での体験以上を想像する事もなく、この住宅の写真を見て、玄関がないけど丸見え?どうやって下駄箱は??、天井がやたらと高く寒くない?この美術館のような緊張感の張りつめた空間でどうやったら落ち着くのか?どうしたらこんなにシンプルな生活ができるの?収納は?などなど、疑問符だらけであったのだが、なぜか惹かれてしまい、あげくの果てには図面からすべての住宅の模型を作ってみたり、実際に訪ねて行って見せてもらったりとかなり研究した建築家の一人でした。

東工大に行った時にはすでに篠原一男先生は退官されていて、ショックを受けたものの、定年後秘密裏に神奈川大学の大学院のゼミにいらしていたため、そのコーディネートをかってでて、ご一緒する事も出来たことが今となっては貴重な体験です。一度先生に「玄関がなぜないのですか?」なんてくだらない質問をぶつけてみたら、「玄関は難しいよねえ。」とはぐらかされてしまったけれども、今自分が設計する事になって、その難しさを痛感したりしていたりします。 ともあれ、今回解体移築する事になって最後の見学会が行われたので行ってきました。

「住宅のもつ日常性を私は好まない。だが、このことは抽象的な空間が生活を排除することを意味しない。もちろん、生活を固定して考える人々にとって抽象空間は住む場所にならないだろう。しかし人間の生活のもつ変革の可能性を信じる人にとって抽象空間は新たな日常性の空間となって戻ってくるはずである。:篠原一男1967年」

家の中に入った瞬間に、この言葉にやられてしまった事を思い出した。
ちょうど家具も何もなくなったこの空間に入ったとき、どう使うか?どう住むか?それを考えるのが生活であり、楽しみなのである。 朝起きて、ああしてこうして、、、と決まりきった生活をトレースするように、それを生活と呼び、短時間で合理的に繰り返すために、経済的に作られた住まいがとてもむなしく、なにも感じなくなり、なにも新しい事を生まなくなり、飽き、その感覚すらなくなっていくことに、鈍感であってはいけないのだ!
そう、大学院時代に思って設計を目指したのだが。今の私はどうだろうか?
要望される部屋と機能を満たすようになんとか工夫し、やりくりし、努力して、その住宅を固定化してしまっていないだろうか?
そんなことを思い出し、反省した一日でした。。
模型

模型

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