鈴木アトリエ
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・・・・・Suzuki Atelier・・・・・

uri
つれづれ日記

2007/5月

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1日25日28日30日

・・ 「横浜下町の家」その後 ・・ 5月1日(火)
「横浜下町の家」の一年点検です。

「屋根の樋から雨水がこぼれて、寝室のトップライトにちょうど落ちるんです。」とお施主さん。 板金屋さんが樋の調整を行ない、確認でバケツで水を流してみると
・・まだ樋から水が溢れてトップライトの上に..再度調整。。。
もう一度バケツで流す・・・やっぱりトップライトの上に。

お施主さん、工務店、職人さん、私、みんなで首を傾げ・・・ 再度、水を流して目を凝らして屋根樋を観察。 すると、問題の部分では水が勢いよく樋の内壁にぶつかった拍子に跳ね返り、 樋と外壁のわずかな隙間に落ちているのが判明。な〜んだ、ということで、 隙間に落ちないように樋にちょっとツバを伸ばしてもらい、難無く一件落着しました。

配線捕まえ中 ガイド線を頼りに、ケーブルを引っ張ってます
そんな中、旦那はというと、電気屋さんと空CDにEtherケーブルを配管作業。その後、 個人的興味で買い揃えた工具を使い、1人座り込んでコネクタ取付け作業へ。
電気屋の松野さんは「鈴木さんは色々やるねえ〜」と呆れ顔。

このコネクタ取付けは、結構、曲者で、一度取り付けてやり直しになると、そのコネクターはもう使えないし、作業がやたら細かくて 「目が辛い」とお金をもらっても嫌だという電気屋さんも多い作業なのに、
目の悪い割にはなぜか楽しいらしく、まるでプラモデル造りしてる子供のように集中。おかげで本人も予想外の速さで作業は完了!

きっと次は、夏のライブに向けてギターシールドを作ってくれることでしょう。。
空配管
周囲を気にせず集中!
中庭
雨水が当たっていた中庭トップライト
居間
ダイニングより中庭デッキをみる
コネクタ 手元では細か〜い作業


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・・ 建設物価上昇! ・・ 5月25日(金)
いったいこれからどうなるやら。昨年からじりじりと値上り始めた建築部材。
いよいよ全ての工事項目が10%位値上がってしまった。

鉄筋に始まり、コンクリート、ベニヤ、板金、防水、木材、プラスチック、衛生器具、電気、いやはや全てである。工務店も苦しいようで、昨年に見積もりした物件は、軒並み実行予算が合わず困っているようです。メーカーの人間に「なんだこりゃ!」と言っては見たものの、「ウチだって値上げしても全然元とれてないんですよ。。。。」ですって。

1軒の住宅で10%と言うのは異常で2500万円の施工費が2750万円になるってことです。
設計料なんか、飛んでしまうほど物価が上がっております。

昨年相談に来られたお客さんが、ようやく土地が見つかりそうだと言って来られても、その時の概算計画が狂ってしまい、またまた振り出しに戻る事もしばしば。一方で銀行では金利が上がり、しかしながら借りる事のできる融資総額は変わらない。

はたまた、姉歯事件の影響で結局何が変わったかと言えば、確認申請がダブルチェックになり申請料が跳ね上がり、天下り団体がそのチェック機関と称してまた増え、建築士法改正で6月からはさらに手続きが増え、費用もかさむし、建築士の更新も制度も費用がかかるようにどんどん変わるのである。

それでは、そのしわ寄せはどこに?

結局はお客さんの費用負担が増えるだけ。国会はなにをやっているのかと言えば、 制度を複雑にして、気がつかないうちに個人負担を増やしているだけである。 頭にくるなあ。と「きっこのブログ」のようにビックル一気飲みしたくなる。



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・・ 「日野の家」その後 ・・ 5月28日(月)
ひさびさに「日野の家」に行ってみると・・・でかい!とにかく大きくなっている。 ラブラドールの「そら」ちゃんが。
この家が完成したときには普通の犬だったのに。
とにかくでかくなっている。
このまま成長するとどうなるんだろう。

と心配している横からお施主さんは「黒のラブも欲しいんだよねえ。」と言うではないですか。 その犬のお陰で家の中がめちゃくちゃになってるかと思いきや、 とても良い子のようで、家は無事でした。

先月ウッドテラスを早くも延長して、広くなった中庭は奥様が試行錯誤の上植木の配置を 工夫したお陰で、とても雰囲気の良い場所になりました。そうなると、いよいよ隣の視線が気になるようで、簾を付けられるようにフックを取付けたいとの事。 ま、自分でもできるとは思うのだけれど、様子見を兼ねて行ってきました。

竣工時予算の事もありいろいろとやり残した部分はどうなっているか??というと、

トイレ :紙巻きもタオルバーも付けられなかったけど、
     ようやくいい感じに近づいております。

浴 室 :すっかり壺庭を手入れして楽しんでいるようです。

キッチン:食器洗浄機は結局いらないようで、
     そのまま慣れてしまったとのこと。

ガレージシャッター:無理してリモコンにして
          本当に便利だそうです。

壁   :コラーゲンコートの威力はとてもすばらしく、
     ワンちゃんの臭いも気になりません。

とまあ、良かった点が多いのですが、逆に無垢材の杉板で作った階段は、木が収縮して隙間があいていたり。。。。
これは1年点検で直しましょう。

まずは「快適に過ごさせて頂いてます。」の言葉が嬉しかったです。


そら


トイレ
居間 ←子犬のはずの「そら」


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・・ 「WAVE宿河原」いよいよ着工 ・・ 5月30日(水)
昨年から進めていた賃貸集合住宅がいよいよ確認済証も取得し着工の運びとなる。 いままでウチの事務所で設計するいちばん大きな集合集宅。 しかし、ここまでくるのは一苦労でした。

大学で同級生だった友人からのプッシュで、ぜひやって欲しい!と言って来たのが昨年。 もちろん先方は「デザイナーズマンション」というジャンルで新しいものを期待しての依頼。当初は夢のような絵を描いて持って行ったのですが、パースを見るや否や「コストが掛かりすぎる!」とダメ出し。設計者としては借り手側の感覚で様々な要望に応えるべく、いままでの○○DKなどというつまらない間取りのマンションが供給過剰で、集客力もなく、融通が利かないプランだと思っているので、バイク持ちが室内に持ち込めたりする土間のある部屋や、オフィスに使えたり、ルームシェアが可能だったり、2つにも4つにも部屋を分ける事ができるプランだったりと、思いを込めたのですが、作業を進めて行くうちにいろんな事がわかってきました。
敷地
(計画敷地)

このマンション事業と言うものは、まず事業計画で融資を受け、金利の計算と、家賃の設定によって、20年で回収するとかそういったお金の計算を逆算して、工事費が決まるわけで、不動産屋の家賃評価なるものの設定がとても大きく響くのですが、「見た事もないプラン」には抵抗があるようで、リスクを背負いたくないために、家賃評価も低く、そのため建設費も上げられないと言う矛盾があるために、銀行も難色を示して、結局大幅な修正を決められてしまうのです。この大きな経済の流れの中で、新しい賃貸を考える事がいかに難しいか・・・。理解したのです。そうは言っても負けられません。

なんとかこぎ着けたのは、無垢のチークの床。
大きな広いワンルームで移動押入家具が間仕切りとして好きに動かせて、洗面所を南側に配置して室内干しが可能で、バルコニーが広いというプランにたどり着きました。

これから、少しづつアップしていきます。




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