鈴木アトリエ
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つれづれ日記

2006/3月

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家造り助っ人

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7日(火曜日) ・・ペンキ屋 ロバートさん・・

全然「日記」書いてませんねえ、、、と良く言われるこの頃。 新シリーズ!で書くように努力します。

NO,001「ペンキ屋ロバートさん」

別にサボっていたわけでは無いけれど、世の中に事件がありすぎて、 他の人のブログを読むだけでも大変なので、自分から日記を書くことを辞めてしまった。 今年に入って現場ばかりなので、毎日外に出ており、各ネタには事欠かないのだが、 工務店の善し悪しを書くのも気が引けるし、政治についても何も言いたくない私は、 貝のように動かず、現場の職人を見つめる毎日なのです。したがって、これから日記はしばらく「スペシャルな現場な人々」について紹介していこうと思う。

今日は名誉あるケースNo,1は「某リフォームの現場で会った塗装職人ロバートさん」
始めて工務店から顔合わせで紹介されたとき、名刺を見てびっくり。全部カタカナじゃん。外人?? 聞けばプエルトルコ系アメリカ人。ペイントも直接オーダーするらしい。言われれば、大きな体と濃い顔が「小錦風」に見えてきた。そう言えば、アメリカの家はペンキ仕上が圧倒的に多いから、その辺のテクニックや仕事の違いもあるのかな?と思いつつ、進行するに従って仕事ぶりを拝見。

うーん!良い!とても仕上が良いではないですか!今までのペンキ屋で一番良いかも。
工務店の大工達曰く「俺たちの下地調整と不陸の直しがよかったんだよ!」とのお言葉。それもあるだろう。でも違う。何が違うのか、、、思い起してみた。 おお、そう言えばプラスターボードのジョイント部分の処理をする際に、今までよく見ていた、寒冷紗テープというファイバーの糊付きのものではなく、もっと薄くて糊のついていない、シルクテープを使っていたのだ。これをボンドで貼ることで、亀裂に対して劇的に強くなるとともに、パテの盛りを少なくすることも出来るため、仕上がりがきれいだったのだ。そしてペンキの種類も違っていた。仕上がった部屋の臭いですぐにわかった。「これは全く臭わないじゃん!」私の鼻はVOC感知器と言われる位に敏感なのでペンキ仕上は通常は好まない。微臭でも頭がクラクラしてくるからだ。しかし、今回は違っていた。通常設計図で指定するのはEP仕上(エマルジョンペイント)、SOP仕上(アクリル樹脂ペイント)の程度で指定し、つやなし、つやあり程度しか書かないので、その中身についてはペンキのメーカーもランクもお任せなのだが、ここでは「エコフラット100」というペンキが使われており、これはやはりローコストの中ではランクが良いものだそうだ。アメリカにももっと良いものもいっぱいあるそうだが、何も指定しなくてもこの配慮はうれしい限り。 これなら予算の都合で左官仕上に出来ない現場でも、問題なく使えそう!発見でした。


9日(木曜日) ・・大工 AKITAYAさん・・

NO,002「大工/AKITAYAさん」
「2世帯cube」の現場にいるAKITAYAさんは、ずいぶんとスズキアトリエの現場でお世話になっている大工だ。ねじり鉢巻とハッピ?はトレードマークにもなっていて、5年前からこの姿以外見たことが無い。(同じ服を何着も持っているのだろうか?)

大口の家では旦那さんのために釣りから帰ってきた後の魚洗い専用の流し台を作るために、私が岐阜から厚み60mmのブビンガを持ってきてしまった。その厚板に陶器の流し台をはめ込むため、木をくりぬいてくれたのだが、ブビンガはとても堅い木である。しかも厚すぎて丸鋸の歯では届かず、ドリルとノミで丸一日掛け、ドリルは10本くらい歯が欠け、ノミも6本位折れてしまった。この出費、自前なのでとても申し訳ない。朝から始めて終わったのは夜の7時半頃だったこと、しかも寒かった。今でも思いだします。

さて、今日は綱島の現場でモイスという室内の壁材料を貼っていました。この材料、一発仕上(貼って終わり)の材料ですので気を使うのですが、なんと材料が微妙に正確でない!端部は900mmなのに、真ん中が899mmだったりするのです。(なんとかしろ!三菱マテリアル建材さん!これって工業製品だよねえ。)したがって、きちんと貼っても縦の目地の真ん中がすいてしまう。まるで大工が下手なのかと勘違いする位、悲しいのでした。 「お施主さんが見たら、、、、、ダメかなあ。」とAKITAYAさんは午前中の仕事の出来に溜息。昼飯を食ってから午後から仕切り直しとばかり一生懸命貼っておりました。でも空いてしまう。「モイスには同じ成分で出来ているパテがあるので、、それで補修するしかないかなあ。」と助け舟を出す私。いつもいつも、変な材料ばかりお願いしてしまいごめんなさい。

2世帯cubeの現場にて  厚さ60mmのブビンガカウンター

10日(金曜日) ・・電気屋 濱さん・・

NO.003 「電気屋/濱さん」

蒔田の現場でコンクリートを打っているS邸は縦横高さがすべて8mという正四面体のようなコンクリートボックスだ。その中に木造の床を置くと言うシンプルな住宅で、延べ床面積は50坪もあるのだが、打ち放しゆえ工程がすくなく、以外にもローコストとなっている(?予算にあわせてくれた工務店が偉いのかも、、、)。

このM建設のコンクリートの施工のスピードと精度の良さはいずれ話すとして、今日はこの工事に参加している電気屋さんの濱さんについてです。コンクリート打設時には事前に型枠に設置したコンセントボックスのずれに対応できるよう?手伝いにきており、打設時に小槌をもって型枠をたたいてくれていました。その現場での監督との会話にびっくりしました。

コンクリート打ちは何台ものミキサー車が運んできますが、最後の分は多すぎても無駄になるので現場の進行状況を見計らって、監督が携帯電話で追加注文するのですが、その予測が難しい。現在進行形の打設時に流れているコンクリートの分も考えての残量指示。その経験と勘はたいしたものです。電卓をたたきながら数量の再計算をしている監督の横から、電気屋の濱さんは小槌を片手にさりげなく「あと0.5だな。」とつぶやくのです。 監督の計算でもどうやら結果が0.5流米とでたようで、その正確さにびっくり。「なんで電気屋さんなのにコンクリートの残量がわかるの??」と聞いた所、「長年やってますから、、、、」とのお言葉。私はまだまだですね。 しかしこの後、最後の追加注文分の1台は、いくら経ってもミキサー車が来ない。おおよそ40分くらいは打設が空いてしまった。やばい!コンクリートの打ち継ぎがでてしまう!

写真右側は仁王立ちの監督ではなく
実は、お施主さん

11日(土曜日) ・・所長 Nくん・・

NO.100 「所長/N君」

ああ、本来なら今日のこの時間には出雲大社の神殿の前で、手を合わせて、古代に50Mあったといわれる高層神殿のイメージを抱きつつ、学会出版用の写真を撮っているはずだった。横浜駅発夜10時発。
寝台列車サンライズ出雲のB寝台に乗って、今抱えている新規のプランのスケッチをしながら13時間の長旅を経て、出雲に居るはずだったのに予定がすべてぶっ飛んでしまった。

ハプニングは金曜日の朝に突然やってきました。朝現場を見回ってから事務所に戻ったのもつかの間、事務所のMacの1台が起動しない!のだ。ついにハードディスクが壊れて認識しなくなってしまったのである。あわわわわわ。参るなあ。 何とかならんかと、渋谷のクイックガレージに雨の中1時間半かけて運ぶもむなしく、修理屋についてからわずか10秒で診断され「ああ、ダメですね。データーは諦めて下さい。データーを取り出そうとすればできないことはないですが、200MBで10万以上は掛かります、、、、」と素っ気なく言われ、どショック。

その帰りに、今日見積りがあがるとの約束で横浜のモンゴルといわれる地域に所在する工務店へ行ってみると、、、、、なんと!!!予想を遥かに超える見積金額に、ダブルショック。

とぼとぼと事務所へ戻り、カップラーメンをすすりながらHDを交換し、新たにソフトなどをインストールするのにほぼ徹夜。インストール中に、サッシ図のチェックと減額検討。。。

そう言えば新年に目標とした「ダイエット」のためのスポーツクラブは、新年から3月も半分終わるのにまだ2回しか行ってないじゃんか。このことに気づいてトリプルショック。ああもったいない。

(NO,100以降は所長のぼやきシリーズになるかもしれません)


18日(土曜日) ・・材木屋 Yさん・・

NO.004 「材木屋/Yさん」

きっかけは、いつも施工をお願いしている工務店が、材料選びのために木場の木材市場まで行くというので、興味心からくっ付いて行ったのが始まりでした。多分7年前くらいだったと思います。
市場に足を踏み入れたものの、並んでいる材木の善し悪しも金額も全くわからず、ただひたすら「ああ、これは杉ですね・・・なんて会話しか出来なかった当時の私に 丁寧に説明をしてくれたのがYさんでした。

Yさんは常夏の日焼肌、腕と首には金色のアクセサリーが光り、眼鏡にはサングラスのようなスモークがかかっていたため、風貌はほとんどクレイジーケンバンドの横山剣のよう。 木材市場を歩き廻った2時間、身振り手振りの大げさな話し方で、全国の山を渡り歩いての取引や神社・寺殿用に最高の物を集める時の話、何千万という金額に化ける吉野の杉の事、紀州の檜の話、銀座の寿司屋に7mのカウンターを入れた話しなどなどここに書ききれない程の武勇伝を、材の説明の合間に話し、とても面白かった。しかし、話を聞けば聞くほど私の目にはYさんの金色のアクセサリーがチラつき、世間で俗にいう「山師」にどんどん見えてきて・・・あ〜そうか!「山師」ってこの人たちのことを指すのか?!と途中で考えを改めつつ、たっぷりと木の知識を詰め込み、お腹いっぱいになって帰りました。

それからというもの、たびたび材木に困った時はYさんに電話するようになり、その都度、思い通りの材料を揃えてもらえる関係になりました。

例えばうちでは杉の天井羽目板をよく使います。
この羽目板の実(さね)加工の形状は一般的にはVカットと言ってV型の溝がつくのがほとんどですが、うちでは本実(ほんざね)糸面加工を使います。しかしこれは流通していないので、わざわざV溝の羽目板の幅120mmの材を再度機械に掛けて加工し直し、幅90mm位に減らして毎回作ってもらってます。そんなことを迅速対応で引き受けてくれるのは、やはり全国ネット規模バイヤーのYさんのような人でないと無理なのです。

以前私は木材を発注する際の中間業者や問屋は、その中間マージンを考えると不要なもので直販のほうが安くなって良いと思っていたことがありました。しかし今はそれは違うと考えてます。なぜなら、材料が現場に納品された時点で「ああ!こんな材料かよ!取り替えられないの??」という痛い目にさんざん遭ってきた経験から、そんな目に遭わないようにするには目の効くプロに間に入ってもらうのが一番だと身にしみたからです。材は安い順からゲンペイ(板模様である色調が、赤みと白みがバラ肉のように混ざっているもの)→ 節の有無とその節サイズ→ 無地の上古(きれいな無節の板)→ 柾目材という順で高くなっていきます。信頼できる材木バイヤーを仲介することで、その都度、そのタイミングで必要品質の材を必要量でジャストの納期に揃えられるよう手配してもらえるのだから、中間マージンは全然無駄じゃないのです。

本実糸面加工の杉天井
V溝がなく美しい!
木場の木材市場の中。ディズニーランドの近所

21日(火曜日) ・・久しぶりの風邪・・

久しぶりに風邪引いた。

20日に引き渡しをおえ、RCを無事に打ち終えた気の緩みか、単に薄着で過ごしたためか、 最近の激務のためかはわからないけど、なんだか具合が悪い。

液体葛根湯をがぶ飲みして今日の夜は寝ることにした。しかし、ゆっくりと休むとこれまた現場で 出ている様々な事が思い出されてきて、気になり始め、おちおち病んでもいられないこの頃である。

21日は現場では働いている職人さんには申し訳ないが、午前中休んでウダウダしていたのもつかの間、先日予約したオートバイの引き取り業者が来て、250と750ccの2台のエリミネーターを持って去って行った。いつかはレストアして乗るぞ!と意気込んでいたのはすでに7年前。部品まで買い揃えてその日のために取っておいたのだが、人様の家は熱心に作るのに、自分のことは後回しで、未だにマンション住まいのため、置場に困り、雨ざらしであったバイクはほとんど赤錆の鉄屑同然になってしまっていた。

ああ、ガレージが欲しかった!
それさえあれば、ずっとバラしたまま整備できたのになあ。

ともあれ、日野の家にはベンツとハーレーがしまわれる車庫がデーンと家の1/4を占めているし、下町の家もBMWのGSを買うときのために用意されている。春日の家ではやはりバイクが2台と将来のスポーツカーのための土間があるし、古淵でも自転車は室内に置ける。888ハウスはピロティが巨大だし、自分で設計しておいて言うのもなんだが羨ましい限りだ。

ああ、誰か私に土地を譲って下さい!とばかり強く思っていたら、夢の中で宝くじが当たり!物件探しをしている所で不穏な音で強制的に起された。
目の前にはウリ(猫)の巨大な顔があり、今にもゲロを吐こうとしていたところでした。

さようなら〜(涙;)
250と750ccのエリミネーター
ネコニン椅子でくつろぐウリ

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